運転休止中の日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)について、野田市の鈴木有市長は11日、市議会一般質問の答弁で「(事故が発生した場合の)市民の安全を考え、再稼働に反対している」と述べた。
理由として「90キロ圏内に位置する野田市に深刻な影響をもたらす可能性が否定できない」とした。 鈴木市長は一方で、温暖化防止への配慮の必要性に言及。再生可能エネルギーによる環境問題が発生しているとも指摘し「すべての原発を廃止することは現実的ではない」と発言した。
仮に東海第2原発が再稼働される場合は「東葛地域住民への十分な説明が必要で、各市が連携して関係機関と協議したい」と述べた。
同原発は2011年3月11日の東日本大震災後、運転停止が続いている。