不倫謝罪の広瀬めぐみ議員は大谷翔平を見習い、目に見える社会貢献活動から始めてはどうか(2024年3月8日『サンケイスポーツ』-「甘口辛口」)

広瀬めぐみ参院議員

■3月8日 大リーグ、ドジャース大谷翔平投手(29)は、オープン戦で早くも強打を披露。1番ベッツ、3番フリーマンに挟まれたMVPトリオの打順には、周知のように「ベッタニマン」の愛称が付けられた。対照的に、大谷の故郷・岩手県出身の「不倫ベッタリウーマン」が批判を浴びている。

 週刊新潮で同年代のカナダ人サックス奏者との不倫密会を報じられた自民党の広瀬めぐみ参院議員(57=岩手選挙区)である。2022年の参院選で初当選したばかり。わき目も振らず国民のために尽くすべき立場なのに、赤いベンツを駆って東京・歌舞伎町のラブホに入る様子や手を触り合う姿などが報じられた。

 夫は弁護士で、2児の母。5日に地元の盛岡市で報道陣の取材に応じ、不倫の事実を認めた上で「一生かけて夫と家族に償って参ります」と涙声で誓い、議員辞職や離党は否定した。いくつか質問には答えたが、わずか7分。書面の読み上げが半分以上で、一方的に打ち切った。真の反省は見えない。

 公式サイトに「日本は海外との親交を深め、個人レベルでインターナショナルになることで必ず強くなる」と掲げる信念は立派だが、自分の欲望最優先では-とツッコミたくもなる。とはいえ、不倫自体は犯罪ではない。かばうつもりはないが、何か問題が起きたとき逃げ回る政治家が多い中、早めに認めたことに潔さを感じた。

 元々は夫が法律の勉強をする姿を見て興味を持ち、主婦と子育てをしながら1999年に自らも司法試験に合格、弁護士になった底力もある。「信頼を取り戻せるよう頑張る」と誓った広瀬氏。それこそ大谷を見習い、目に見える社会貢献活動から始めてはどうか。(森岡真一郎)