自民党派閥の政治資金パーティーに関する裏金事件を受け、国会は14日、衆議院の予算委員会で集中審議を行っている。焦点は、裏金がつくられた経緯や使い道、再発防止策だ。「政治とカネ」を巡る国会論戦を随時、速報する。
自民党は前日の13日、党所属の全ての国会議員らを対象に実施したアンケートの結果を公表した。しかし、アンケートには裏金の使い道や事件が発生した経緯を尋ねる設問はなく、野党は「極めて不十分」「やったふり」との批判を強めている。
◆10:25 政倫審「反対しているのは自民党」
国会には疑惑や法令違反が取り沙汰される議員に説明を求める場として、衆参両院の政治倫理審査会(政倫審)がある。
山井氏は、裏金の実態を明らかにするため「安倍派幹部や二階(俊博)元幹事長を政倫審に出席させて説明をさせるべきではないか」と岸田文雄首相に強く求めた。
岸田首相は、関係者自身の説明を促してきたとした上で、政倫審への出席については「本人の意向等さまざまな観点から、国会としてご判断いただくもの」と述べた。
◆9:54 公明「踏み込んだ説明、強く指示を」
国民に対する説明責任の重要性を強調し、裏金の使い道の説明などが不十分な現状に苦言。岸田文雄首相に「自民党総裁として、疑念を持たれている議員に踏み込んだ説明を尽くすよう強く指示をしていただきたい」と迫った。
岸田首相は「事情を最もよく知る関係者本人が説明責任を尽くすことが重要」と応じたものの、踏み込んだ指示の具体的な言及はなかった。「関係者の説明責任の状況を把握しながら、党としても実態把握に努めなければならないとして、聞き取り(調査)をしてきた。こうしたことを踏まえ、党としての説明責任を果たしていきたい」と従来の説明を繰り返した。
◆9:00 自民「政策研究団体は他党にも」
その上で、派閥などの「政策研究団体」に政治資金規制法上、外部監査が義務付けられていなかったことを問題点をとして指摘。「政策研究団体は、他党にも存在します。だからこそ、国会の場で義務付けの法改正をわが党としてリードすべきだと思う」と述べた。
岸田文雄首相は「外部監査を共通のルールとして法定化することは、国民の信頼性を高めるという観点から意味がある」と応じた。
◆自民のアンケート結果の概要は
不記載の経緯については「一部の派閥が収支報告書に記載しないよう、議員事務所に指導していた」との記述があったが、すでに安倍派議員らが釈明している内容と同じだ。自民はアンケートと並行して、不記載があった85人と、八つの派閥・グループの責任者への聞き取り調査を実施。週内の結果公表を目指している。
◆集中審議で質問する議員と予定時間
9:00~ 自民・小倉将信氏
9:29~ 自民・上野賢一郎氏
9:54~ 公明・國重徹氏
10:24~ 立民・山井和則氏
10:49~ 立民・井坂信彦氏
11:19~ 立民・藤岡隆雄氏
11:49~ 立民・階猛氏
12:00~13:00 休憩
13:21~ 立民・本庄知史氏
13:51~ 立民・大西健介氏
14:21~ 維教・岩谷良平氏
14:54~ 維教・伊東信久氏
15:14~ 維教・美延映夫氏
15:34~ 維教・林佑美氏
15:54~ 共産・塩川鉄也氏
16:21~ 国民・古川元久氏
16:43~ 有志・福島伸享氏
9:29~ 自民・上野賢一郎氏
9:54~ 公明・國重徹氏
10:24~ 立民・山井和則氏
10:49~ 立民・井坂信彦氏
11:19~ 立民・藤岡隆雄氏
11:49~ 立民・階猛氏
12:00~13:00 休憩
13:21~ 立民・本庄知史氏
13:51~ 立民・大西健介氏
14:21~ 維教・岩谷良平氏
14:54~ 維教・伊東信久氏
15:14~ 維教・美延映夫氏
15:34~ 維教・林佑美氏
15:54~ 共産・塩川鉄也氏
16:21~ 国民・古川元久氏
16:43~ 有志・福島伸享氏
※維教は「日本維新の会・教育無償化を実現する会」