2025年度前期の朝の連続テレビ小説『あんぱん』のヒロインを今田美桜(26)が務めることが先日、NHKから正式発表された。
『アンパンマン』の生みの親、やなせたかしさん夫妻の波乱万丈の人生を描く物語で、今田はやなせさんの妻・暢(のぶ)さんを演じる。
21年度前期放送の『おかえりモネ』に番手として出演済みの今田だが、4年越しの朝ドラヒロインの夢を叶えたわけだ。
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このキャスティング発表で、期待していたファンや関係者を「今回もダメだったか…」と落胆させているのが小芝風花(26)だ。学年は今田の方が1年上になるが、同じ1997年生まれで、キャスティングでライバル同士となることも多い小芝としては複雑な心境なのも容易に想像がつく。SNSでも《またか…》《そろそろ出番かと思っていたのに…》というコメントが散見される。
■好感度は高いが出演ドラマの世帯視聴率はことごとく5%台と低調傾向
演技力はもちろん、幅広い年齢層に好感度が高い小芝に、朝ドラヒロインとして白羽の矢が立つ日は来るのだろうか。 「今田も小芝も、この数年のスケジュールの切り方は常識外でした。
まさに2025年前期以降の朝ドラのキャスティングを意識してのことだったのは明らかです。話題性や視聴率が注目されれば朝ドラヒロインの補強材料には十分ですからね。
しかし残念ながら、小芝が出演したドラマはことごとく数字を残すことができていません。昨年7月期のフジテレビ系『転職の魔王様』の世帯視聴率は5%台、続く10月期の同局系『フェルマーの料理』は高橋文哉と志尊淳と共演しながら同じく5%台前半でした。いくら好感度が高いといっても、NHK側が『こりゃ、何だか危ないぞ』と二の足を踏むのは当然だと思います。
現在、フジテレビ系でオンエア中の『大奥』も、話題の亀梨和也が出演中ですが第4話終了時点での平均視聴率は5%台前半ですし…」(テレビ関係者)
実はOL、シェフ、時代劇と連ドラオファーには引く手あまたの小芝が、こと視聴率に関しては数字がイマイチ伸びないことに首をかしげる業界内関係者も少なくない。
「小芝が女優として一躍注目されたのは2015年度後期の朝ドラ『あさが来た』でのヒロイン・波瑠の娘役ですが、あれから9年の歳月は彼女を女優として着実にステップアップさせていると思います。昨年の『らんまん』で大ブレイクした浜辺美波も、初出演は2015年度前期の『まれ』で8年かかってようやく掴んだ大役でした。
小芝が“女優・小芝風花”というキャラクターを十分に生かすことができる作品にいつ巡り合うのか…それがこれからの課題でしょうね」(芸能関係者)
9日には、石川県温泉郷の若女将役として着物姿でタップダンスを披露する主演映画『レディ加賀』(アークエンタテインメント)も公開された。
小芝は役作りのために9カ月も前からタップダンスのレッスンを受けたといい、映画のチケット代から能登半島地震災害義援金が寄付されるようだ。
見えない努力を重ね続ける小芝の朝ドラ主演を、「今度こそは」と期待するファンは多いはず。ピンチに負けない底力を見せる日は来るのだろうか。 (芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)