「私は原爆で大好きだった姉を1人、亡くしている。この賞で、ようやく世界に向けて
被爆の現実を発信してもらえると思う。ニュースを聞いて万歳した。
ノーベル賞委員会には本当に感謝したい。今、外国では戦争が起きている。私は個人として最後の
メッセンジャーとして、これからも戦争の悲惨さを伝えていきたい」
「私は爆心地から約4キロ離れた家の奥にいて助かったが、街は燃え、外は死にゆく人々の阿鼻叫喚(あびきょうかん)だった。あの光景を忘れることはない。最近はロシアが
ウクライナを侵略し、
イスラエルの問題もあり、戦争が絶えない。そういう時に、
ノーベル平和賞という、平和をたたえる賞が贈られることは大変有意義だと思う」