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9月27日、自民党総裁選の投開票が行われる。そしてこの日、事実上、新しい総理大臣が誕生する。
石破氏が猛アタックして結ばれた…!美人妻の佳子さん
その椅子を目指して9人の候補者が名乗りを上げたが、そのうちの一人、石破茂元幹事長(67歳)といえば、国民人気は高くとも、党内の人気はいまひとつとされてきた。
結果として総裁選はこれまで4連敗。再三再四、その高い壁に阻まれてきたにもかかわらず、懲りずに今回また総裁選に挑戦したのはなぜか――。妻・佳子さんに聞いた。
9人立候補、新総裁の行方は
「『増税』『政治とカネ』『統一教会問題』などで支持率を落としした自民党のネガティブな印象を払拭するためにも、若い総理あるいは女性総理を誕生させたいところ。ですが、そこにしぶとく食らいついているのが、石破茂元幹事長なのです」(政治ジャーナリスト)
石破氏の総裁選出馬は今回で5度目となる。「38年間の政治生活の総決算」「原点に戻って最後の戦いに挑む」などと述べており、石破氏にとって念願の総理大臣になるにはもう「次がない」。
「石破関係者は『今回こそいけるのでは』と、手ごたえも感じているようです。5月には小泉純一郎元首相らと会食をしたことも話題になりました。それにこれまで彼は党内での人付き合いがあまり得意ではありませんでしたが、今回ばかりは必死に頭を下げて、推薦人や賛同者を集めているようです」(前出の政治ジャーナリスト、以下「」も)
自民党なのに野党みたいな思想
過去4回の総裁選に立候補するも手が届かなかったのは、これまで党内での評判があまり良いものではなかったからだ。
12日、日本テレビが自民党員向けに「次の総裁に誰が最もふさわしいか」と尋ねた調査では、2位の高市氏を押さえ、石破氏が25%とトップ。党員、国民人気は高いものの、党内の国会議員の評価は真逆。むしろ「孤立している」と言われていた。
「『自民党にいながら野党のようなことをいう存在』だったからです。1990年の宮澤喜一内閣の際、内閣不信任案を巡って与党でありながら賛成票を投じたり、93年の細川連立政権の際にも自民党の方針に反して、役職停止処分をうけたこともあります。自民党公認が得られず、無所属で衆院選を戦ったり、離党して新進党に参加したこともありました」
復党してからも麻生政権、安倍政権時代には批判的な立場を取ったことで、党内から反感も買っていた。
「『後ろから鉄砲を撃つヤツ』『裏切者』などとも揶揄されていました。石破さんの言っていることは、正論です。そして理想論なんです。そのため、一部の自民党議員は煙たがっていました」