立憲民主党の代表選挙は、投票日が4日後に迫り、選挙戦が終盤にさしかかっています。
4人の候補者は、19日も支持の拡大に向け、それぞれ活動しました。
野田氏 “地方分権改革も本気でやっていきたい”
代表選挙に立候補している野田元総理大臣は、19日は議員会館の事務所で、みずから地方議員などに電話をかけて支持を呼びかけました。
また全国知事会の会長を務める宮城県の村井知事から、提言を受け取りました。
提言は自民党の総裁選挙と立憲民主党の代表選挙の候補者に向けたもので、人口減少対策の推進や子ども・子育て政策の強化など、10項目の政策要望が盛り込まれています。
このあと、野田氏は記者団に対し「給食費の無償化など自分の公約と重なる部分があり、しっかり受け止めて対応したい。地方分権改革も本気でやっていきたい」と述べました。
その上で、終盤にさしかかった選挙戦について「できることは限られているが、特に地方議員や党員などへの働きかけをしっかりとやっていきたい」と述べました。
また、野田氏は19日夜、JR川崎駅前で街頭演説し、「世襲政治の制限をやり遂げたい。自民党の総裁選挙に立候補している9人は、『裏金』や旧統一教会の問題を再調査しようとしない。臭いものにふたをして政治を正すことができるのか。政権交代こそ最大の政治改革で、その実現のために先頭に立つ決意だ」と訴えました。
枝野氏 “仲間の頑張りを結果に 党本部の役割”
代表選挙に立候補している枝野前代表は、19日午前、兵庫県を訪れ、1人1ポイントの投票権を持つ国政選挙の公認候補予定者5人と面会しました。
枝野氏は、次の衆議院選挙を見据えたそれぞれの活動状況や選挙区の情勢などについて意見を交わし、活動を支援していく考えを伝えました。
このあと枝野氏は記者団に対し「厳しい中で戦っている仲間の頑張りを結果に結びつけていくのが党本部の役割だ。新人候補が自信を持って選挙を迎えられるよう全力でサポートしていく」と述べました。
その上で、終盤にさしかかった選挙戦について「これまで訴えてきたことを、できるだけ多く仲間とともに伝えていきたい」と述べました。
また夕方には東京都内のバーで学生10人余りと交流会を開きました。
学生から「SNSで短い動画を発信するなど、もっと若者に共感が得られるよう党のPRを考えて欲しい」と要望を受け、枝野氏は「党内手続きが大変な面もあるが、頑張る」と応じました。
枝野氏は記者団に対し「若者の真面目な考えをしっかり受け止め、代表選挙で目指す社会像を訴えていく」と述べました。
泉氏 “この国を担い 産業や地域経済に責任を持つ姿勢”
吉田氏 “若手が自分の力を発揮できる党を訴えていきたい”
各陣営 引き続き支持呼びかけへ
代表選挙は、20日は党が主催する討論会などの日程がなく、各陣営は電話などで、態度が未定の国会議員や国政選挙の公認候補予定者などに支持を呼びかけることにしています。