斎藤知事 ©時事通信
兵庫県・斎藤元彦知事(46)の“おねだり・パワハラ疑惑”などを告発する文書を作成した西播磨県民局長(当時)の男性X氏が、県側から突如解任を言い渡され、今年7月に姫路市内の生家で自死を遂げた問題。「週刊文春」および「週刊文春電子版」では、 片山安孝元副知事によるX氏への「事情聴取音声」 をはじめ、これまで合計10本以上のスクープ記事を配信してきた。
【冒頭無料】「告発職員をおとしめるような口ぶりで…」兵庫県知事・斎藤元彦(46)をかばった維新議員の“衝撃発言”音声の中身
「どっち向いて仕事してんねん」
「不信任案が提出された場合、このままだと可決される公算が大きいので、知事は県議会を解散するか、さもなくば失職することになります。もし解散を選んでも、県議選後の議会で再び不信任案が可決されれば、結局、知事は失職することになります」
「実は、兵庫県には“ある事情”があり、総務官僚出身の方が歴代の知事を務めてきました。とはいえ、例えば仮に東京出身の元総務官僚の方でも、知事の任期である4年間ほどを県内で過ごし、県政を担っていれば、県民感情や県の歴史について、県の方々が何を大事にしているのかは自ずと見えてくるものなんです。
ここ2ヶ月ほど集中的に取材している限りでは、斎藤知事の視線は、大阪の吉村洋文府知事や維新陣営、あるいは全国ネットのテレビカメラの方を向いていて、自分がテレビにどう映るかばかりを気にしているという指摘、いわゆる『どっち向いて仕事してんねん』という声を聞くことが多かったです」(K記者)
県知事が有権者の声に耳を傾ける日は来るのか――。