日本選手サポート拠点も「パラ仕様」に…車いすのまま筋トレできる器具、相談室は1階に移動(2024年8月26日『産経新聞』)

 【パリ=森井智史】日本スポーツ振興センター(JSC)は26日、パリ・パラリンピック期間中に日本代表選手団のトレーニングなどを支えるサポート拠点を報道陣に公開した。

公開された日本スポーツ振興センターのサポート拠点。障害を持つ選手でも使いやすいベンチプレスが設置されている =木佐貫冬星撮影
公開された日本スポーツ振興センターのサポート拠点。障害を持つ選手でも使いやすいベンチプレスが設置されている =木佐貫冬星撮影

 パリ五輪中に延べ4000人弱の選手、スタッフが利用した拠点を引き続き活用。選手村から車で約10分の場所にあり、障害のある選手が使いやすいようにレイアウトなどはパラリンピック仕様に変更された。

 車いすのままウェートトレーニングができる器具を用意したほか、マッサージ用のベッドは通常より幅の広いものを設置。施設にはエレベーターがないため、五輪の期間中は2階にあった心理相談室やリラックス用のスペースなどは1階に移動した。段差には新たにスロープを設け、食堂の席も広さを確保するなどバリアフリーが意識されている。
公開された日本スポーツ振興センターのサポート拠点。浴室には、車いす選手などが使用する椅子が設置されている=木佐貫冬星撮影
公開された日本スポーツ振興センターのサポート拠点。浴室には、車いす選手などが使用する椅子が設置されている=木佐貫冬星撮影

 運営責任者の窪康之氏は「最高のパフォーマンスを発揮する準備をしてもらう所。東京の施設に蓄積された知見や人、物を全て持ってきた形で設計されている」と話した。

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