大阪府箕面市長選が25日、投開票され、地域政党・大阪維新の会公認の現職、上島一彦氏(66)らを破り、無所属新人の前府議、原田亮氏(38)が初当選を決めた。維新公認の首長が敗れるのは2010年の結党以来初めて。
初当選を決め、支持者らから花束を受け取り喜ぶ原田さん(25日午後10時41分、箕面市で)
当32,448 原田 亮 無新
18,309 上島 一彦 諸現
3,768 小林 友子 無新〈共〉
(〈〉内は推薦政党)
維新の現職を破って初当選を決め、支持者へのあいさつに臨む原田亮氏(中央)
任期満了に伴い25日に投開票された大阪府箕面市長選で、無所属新人の元府議、原田亮氏(38)が、大阪維新の会現職の上島一彦氏(66)らを破り、初当選を確実にした。大阪府内の約半数の自治体で首長を占める維新所属の現職が敗れるのは初めて。地盤の大阪での敗戦で、国政政党「日本維新の会」の運営も厳しくなりそうだ。
上島氏は北大阪急行電鉄の延伸にこぎつけるなど1期4年の実績を強調。だが、6月の市議会で維新が旗を振った2025年大阪・関西万博の会場の安全性などを疑問視した共産党市議に対し「万博行くなよ。出入り禁止や」とやじを飛ばし、抗議を受けるなど失言に批判が集まっていた。府知事の吉村洋文代表も応援に駆けつけたが、支持をまとめきれなかった。
事務所に姿を見せた上島氏は「ひとえに私の不徳の致すところ。4年間の実績を訴えたが、選挙戦から厳しいと感じていた。維新の逆風は感じかなかったが、原田陣営の若さを全面的に打ち出した戦略にやられた。これからほ維新の一兵卒として活動を続ける」などと述べた。
背景には、次の衆院選で維新と激突する自民・公明の巻き返しもあるとされ、激しいさや当てが始まっているようだ。
任期満了に伴う大阪府箕面市長選が25日投開票され、無所属新人の元府議原田亮氏(38)が、政治団体・大阪維新の会の現職上島一彦氏(66)、無所属新人の元府職員小林友子氏(76)=共産推薦=を破り、初当選を果たした。維新所属の現職首長が敗れるのは初めて。
投票率は49・98%で、前回選を0・64ポイント上回った。
維新は代表の吉村洋文知事が応援に入ったが、及ばなかった。府内では新人を擁立した4月の大東市長選に続く敗北となる。
上島氏は大阪・関西万博を巡り、市議会で「万博行くなよ」と共産市議にやじを飛ばし、撤回に追い込まれた。