鹿児島県警不祥事再発防止策 趣旨浸透へ署長臨時会議を開催 「抜本的かつ網羅的」と実行求める公安委員長 本部長は「組織も人も自分中心の考えあった」と意識改革を訓示(2024年8月9日『南日本新聞』)

県警幹部らに訓示する野川明輝本部長=8日、鹿児島市の県警本部
 鹿児島県内27警察署の署長らが集まる県下警察署長等臨時会議が8日、鹿児島市の県警本部であった。2日に県警が公表した再発防止策の趣旨を署長らに説明し、各職員に浸透させる目的で臨時に開いた。野川明輝本部長は改めて「指揮統率と組織体制の不十分さが問題だった」と述べた。
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〈別カット〉幹部らに訓示する野川明輝本部長=8日、鹿児島市の県警本部
 会議には幹部ら58人と県公安委員会委員ら3人が出席。署長27人は全員オンラインで参加した。冒頭のみ公開され、県警によると首席監察官と各部長が再発防止策のそれぞれの所管部分について、署長らに実行するよう指示した。
 石窪奈穂美公安委員長は「抜本的かつ網羅的な再発防止策が策定された。終わりではなくスタートとして、各所属長は襟を正し確実に実行してほしい」と訴えた。野川本部長は「組織も人も自分中心の考えがあった。思いを一つにして、県民の期待に応えられる職場にしたい」と訓示した。
 県警によると、再発防止策の柱となる改革推進委員会は早ければ8月中にも初会合を開く見通し。具体的な内容は未定としている。