兵庫・斎藤知事“パワハラ疑惑”百条委員会 知事本人への尋問は8月30日に決定(2024年8月2日『YTV読売テレビ』)

兵庫県・斎藤元彦知事(7月30日)
 兵庫県の斎藤知事のパワハラなどの疑惑を調べる百条委員会が2日午前10時から行われ、8月下旬に行われる証人尋問の進め方などが議論されました。斎藤知事への出頭要請・尋問については、8月30日に行われることが決まりました。
兵庫県の元西播磨県民局長だった男性は、今年3月、知事のパワハラ疑惑などを告発し、7月19日に予定されていた百条委員会の証人尋問を前に、7日に死亡しました。遺書が残されていて、自殺とみられます。
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兵庫県の百条委員会(2日)
 前回の7月19日に行われた百条委員会では、元県民局長が遺書とともに残した音声データや陳述書を資料として採用することなどが決定していました。
 また、兵庫県の全職員、約9700人を対象にアンケートを行うことも決定し、7月31日から実施されています。アンケートの内容は斎藤知事のパワハラ疑惑などに関してで、調査はWEB上で実施され、匿名・実名は回答者が選べるようになっています。
 パワハラ疑惑に関する証人尋問は、8月23日と30日に2回予定されていますが、23日は6人の職員に対して、30日は斎藤知事本人と4人の職員への尋問を行う案が示され、了承されました。
  また、一部職員らへの証人尋問については非公開とし、公開する尋問についても、パーティションで区切るなどのプライバシーへの配慮がなされることが決まり、知事や職員に対し、告発された疑惑に関係する提出を求めることも決まりました。

斎藤知事の『証人尋問』30日に実施決定 要職3人不在 パワハラ疑惑など調査の百条委員会(2024年8月2日『関西テレビ』)
 
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会が開かれ、今月30日に知事の証人尋問を行うことが決まりました。
■【動画で見る】“パワハラ疑惑”斎藤知事『証人尋問』が実施決定 県の総務部長は病欠判明 要職3人が不在となる事態に
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県民局長が配布した告発文
ことし3月、兵庫県の元県民局長(60)が斎藤知事のパワハラ疑惑や贈答品を催促する、いわゆる「おねだり疑惑」などを告発しましたが、斎藤知事は『事実無根』と否定。
元県民局長は県から懲戒処分を受けました。
しかしその後、一部の疑惑が事実だったことが判明し、6月からは告発内容の真偽を調べる百条委員会が開かれています。
■30日に知事の証人尋問決定
8月2日の百条委員会の会合で、今月30日に斎藤知事に証人尋問を行うことが決まりました。
またそれに先立って、23日には職員10人に対しても証人尋問が実施されます。
百条委員会ではウソの陳述や正当な理由なく出頭を拒否した場合に禁固刑などの罰則規定があり、一連の問題の真相解明が期待されます。
■総務部長が病欠 要職3人が不在
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辞職した片山安孝副知事
また、8月1日の県議会で、新たに総務部長が病欠していることがわかりました。
【斎藤知事(8月1日)】「個人の健康状態になるので詳細は差し控えますが、体調を回復して頂くのが大事だと思います」
県ではこれまでに副知事が辞職、理事が体調不良で降格するなど、要職3人が不在となっていて、県政の停滞は避けられない状況となっています。

橋下徹氏 維新の兵庫県知事対応「斎藤さんの権力行使のやり方の危険性を認識していない国政維新が危険」(2024年8月1日『スポニチアネックス』)
 
 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)が1日までに自身のSNSを更新。斎藤元彦兵庫県知事を巡る疑惑告発文書問題への日本維新の会の対応に言及した。
 告発文書は7月7日に死亡した県幹部が3月に作成。斎藤氏が出張先で公用車を降り20メートル歩かされただけで職員を怒鳴り散らしたパワハラや、視察企業からの贈答品受領など疑惑7項目を挙げている。
 今年3月の告発に対し、斎藤氏は「うそ八百」と否定したが、県議会は6月、維新が反対する中で調査特別委員会(百条委員会)を設置。告発後に停職3カ月の懲戒処分を受けた元県幹部は7月に百条委への出席を予定していたものの、死亡した。自殺とみられる。
 日本維新の会馬場伸幸代表は7月28日の会見で「真実をつまびらかにすることに維新は全面的に協力する」とした上で、疑惑が事実だと分かれば「生みの親の一人である立場から、しかるべき判断をするよう本人に話す」と発言。真相解明に全面協力した上で疑惑が事実だと判明したら、斎藤氏に辞職を含めた判断を直接促す考えを示した。維新は2021年知事選で自民党と共に斎藤氏を推薦している。
 兵庫県議会の調査特別委員会(百条委員会)は現在、8月下旬に実施するパワハラ疑惑に関する証人尋問へ、斎藤氏ら約10人に出頭要求する方向で調整中。斎藤氏は7月30日の定例記者会見で疑惑を改めて否定し「百条委の調査にしっかり対応し、県政の信頼回復に向けて一日一日の仕事を着実にやっていく」と述べた。
 橋下氏は、馬場氏について「何が問題なのかまったく理解されていない」と切り捨て、「斎藤知事が『嘘八百』『事実無根』と反対者をつぶしたのは中国とかロシアと同じ」と指摘。「パワハラ疑いやおねだり疑いとかそんなしょうもない話ではない。斎藤さんの権力行使のやり方の危険性を認識していない国政維新が危険」と自身の見解をつづった。