聴覚障害がある若手アスリートの国際大会で、「400メートルリレー」に出場して優勝した、筑波技術大学1年の中村大地さん(18)が24日、大学の学長に活躍を報告しました。
つくば市にある聴覚や視覚に障害がある学生のための国内唯一の国立大学、筑波技術大学に通う1年生の中村大地さんは今月、台湾で行われた聴覚障害のある若手アスリートの国際的な陸上競技大会に出場し、400メートルリレーで金メダル、個人種目の800メートルと1500メートルで銅メダルを獲得しました。
大会を終えて中村さんは24日、石原保志学長のもとを訪れ、花束を受け取ったあと、獲得した3つのメダルを披露しました。
石原学長は「国際大会での金メダルはとても立派です。今後も金メダルではなくても最後まで努力してやりきってくれたらうれしいです」と手話を交えながら活躍をたたえました。
来年には、聴覚障害がある人たちのスポーツの国際大会、「デフリンピック」が日本で初めて開催されますが、中村さんは「家族から『おめでとう』と声をかけてもらい、うれしかったです。デフリンピックに出場して、入賞することが今の目標です」と話していました。