朝ドラ「ブギウギ」の名場面も!歌劇団「OSK」が8月に新橋演舞場で公演 「橘先輩」こと翼和希も出演(2024年7月19日『東京新聞』)
 
 大阪が拠点のOSK日本歌劇団公演「レビュー夏のおどり」が8月7日から、東京・新橋演舞場で上演される。今公演で退団するトップスター、楊琳(やん・りん)と、娘役トップスター、舞美(まいみ)りらのラストステージとなる。
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8月公演に向けて意気込みを語った(左から)翼和希、千咲えみ、楊琳、舞美りら、華月奏=東京都中央区
◆トップスター2人はラストステージ
 公演は、元禄若衆の舞や民謡メドレーなどの和物と、「ダンスのOSK」の魅力を満載した洋物のレビュー2本立て。
 OSKは今年、劇団創立102周年。2021年にトップスターに就任し、創立100周年の節目でもその存在感を発揮した楊は東京都内で開かれた製作発表会見で「OSKは人生のすべてで、きらびやかな宝物。最後の舞台を一日一日大切に過ごしたい」、楊と同じ21年に娘役トップとなった舞美は「OSKは夢をかなえてくれた場所。OSK人生の集大成をお届けできるよう最後の日まで自分自身と向き合っていきたい」とそれぞれ意気込みを語った。
◆朝ドラで知名度アップ「もっと知ってほしい」
 OSK出身の笠置シヅ子の半生を描いたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」(昨秋から今春放送)で全国的に知名度が高まったOSK。趣里が演じた主人公・スズ子の先輩である橘アオイ役で出演した翼和希(かずき)は「放送直後から『OSKを初めて知った』という声を聞いたり、『歌劇って面白いんですね』というシンプルな言葉がうれしかった。もっとOSKを知ってほしい。千秋楽まで走り抜けたい」と東京での公演に意欲満々の表情を見せた。
 洋物のレビューでは「ブギウギ」の舞台場面を盛り込んだ演出も予定されている。
 11日まで。出演はほかに、千咲(ちさき)えみ、華月奏(はなづき・そう)ら。チケットホン松竹=(電)0570・000489。(山岸利行)

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