神宮外苑再開発計画めぐり「住民投票」実施と蓮舫氏 都知事選で新たに公約「都民の声を聞きたい」(2024年6月29日『東京新聞』)

 
 7月7日投開票の都知事選に無所属で立候補している前参院議員の蓮舫さん(56)が29日、樹木の伐採が批判されている明治神宮外苑再開発計画の是非を問う都民を対象にした住民投票の実施を、新たな公約として発表した。有権者の範囲など手法は未定だが、当選後すぐに関連条例案を議会に提出する方針。投票結果を受けて、事業者と協議する。
明治神宮外苑周辺(2022年5月撮影)

明治神宮外苑周辺(2022年5月撮影)

 蓮舫さんは同日、東京都港区にある神宮外苑イチョウ並木の前で会見。「気候変動の時代に100年育ってきたこの緑を壊していいのか。都民の声を聞きたい」と語った。
 再開発は明治神宮など民間4者が計画。都は環境影響評価の審議会などをへて昨年、事業認可を与えた。蓮舫さんは、都が特例制度を使って計画地の規制緩和をしたことに触れ、「都は当事者。都知事の権限で何ができるかを考えた」と説明した。(原田遼)