沖縄でまた米兵による性犯罪事件、外務省が駐日米大使に遺憾の意を伝達…林官房長官が明らかに(2024年6月28日)

 林官房長官は28日午前の記者会見で、沖縄県内で米兵による性犯罪事件があり、那覇地検が今月17日に不同意性交致傷の罪で那覇地裁に起訴していたことを明らかにした。外務省の岡野正敬次官がラーム・エマニュエル駐日米大使に遺憾の意を伝え、再発防止の徹底を申し入れたという。
林官房長官
官房長官

 沖縄では昨年12月、少女を誘拐して性的暴行をしたとして、米兵の男が不同意性交とわいせつ誘拐の罪で今年3月に起訴されたことが明らかになったばかりだ。

 

米兵、女性に性的暴行 致傷罪で起訴―那覇地検(2024年6月28日『時事通信』)

 

 那覇地検は28日、沖縄県読谷村で女性に性的暴行をしようとし、女性にけがをさせたとして、在沖米海兵隊の男(21)を17日付で不同意性交等致傷罪で起訴したことを明らかにした。

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 米兵を巡っては、嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)に所属する米空軍の男が、少女への性的暴行などで起訴されていたことが明らかになったばかり。米軍に対する沖縄県の反発は、さらに高まりそうだ。

 起訴されたのはジャメル・クレイトン上等兵。起訴状によると、同上等兵は5月26日、読谷村内で性的な目的から女性の頭部を絞め付ける暴行を加え、女性に結膜下出血など全治約2週間のけがをさせたとされる。

 

「極めて遺憾だ」と木原防衛相 米兵による性犯罪の続発受け 事件の情報を得た時期は明言せず(2024年6月28日『時事通信』)

 

 【東京】木原稔防衛相は28日午前の記者会見で、沖縄県内で米軍兵による性犯罪が相次いで発生したことについて「極めて遺憾だ」と述べた。防衛省から在日米軍司令官に対して遺憾の意を伝達し、再発防止の徹底などを申し入れたと説明した。

 

 那覇地検が米海兵隊員の男を起訴 不同意性交致傷罪で ことし5月に発生 米兵の性犯罪の発覚相次ぐ(2024年6月28日『琉球新報』) 

 

【速報】那覇地検が米海兵隊員の男を起訴 不同意性交致傷罪で ことし5月に発生 米兵の性犯罪の発覚相次ぐ 沖縄那覇地検が入る那覇第一地方合同庁舎(資料写真)

 在沖米海兵隊員の20代の男が5月、沖縄県内で女性に性的暴行し、けがを負わせた疑いがあるとして県警に不同意性交致傷容疑で逮捕された事件で、那覇地検海兵隊員を同罪で起訴していたことが28日、分かった。地検が明らかにした。起訴は6月17日付。地検は2023年12月に発生した米空軍兵の被告による少女誘拐暴行事件での対応と同様、起訴事実を報道陣に公表していなかった。相次ぐ米軍人の性的暴行事件の発覚に、県民の反発がさらに高まるのは必至だ。

 起訴状などによると、海兵隊員の男(21)は5月下旬、本島内の建物内で性的暴行をしようとして、女性の背後から首を絞めるなどの暴行を加え、抵抗した女性にけがを負わせたという。

 地検は起訴時に報道発表をしていない。6月28日朝に事件が本紙報道で明らかになったことを受け、報道陣からの求めに応じて起訴の事実を明らかにした。

 23年12月24日に発生した米兵少女誘拐暴行事件でも、3月に米空軍兵長の男(25)=嘉手納基地所属=を不同意性交などの罪で起訴したことを報道陣に明らかにしていなかった。

 同事件では、那覇地裁が6月21日、閉庁後の時間帯に7月12日に開かれる男の初公判の日程が記載された記録を公開。報道陣が25日、男の公判日程を把握し、地検に起訴状を請求したことで事件が明らかになった。