手話でオーケストラと公募合唱団と共演 鹿児島交響楽団演奏会に県立鹿児島聾学校の子どもたちも出演(2024年6月18日『南日本新聞』)

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鹿児島交響楽団のファミリーコンサートが開かれ、公募で参加した合唱団とオーケストラが一緒に舞台に立ちました。県立鹿児島聾学校のこどもたちも手話で参加しました。
1973年に設立された鹿児島交響楽団は去年、創立50周年を迎えました。創立50年を記念して開かれた今回の「ファミリーコンサート」は、子どもを含む一般の合唱団への参加を呼びかけて開かれました。
小学生から一般まで79人が参加した合唱。中には県立鹿児島聾学校の小学生から高校生までの12人もいました。
学校の音楽教諭で、楽団員でもある久留明日香さんです。普段、音楽に触れる機会が少ない子どもたちにその楽しさを体験してほしいと出演を提案しました。
演奏に合わせて歌詞を手話で伝えるために、指揮者や教諭を見ながらみんなで息を合わせます。腕や手を大きく動かしながら、ステージ上で心を一つにして合唱しました。
(指揮者 真邉省至さん)「練習回数はそんなにたくさんなかったが、今週に入ってからの盛り上がりはすごかった。お客さんもいっぱい喜んでいただけたと思う。みなさんに感謝。ありがとうございました」
(鹿児島聾学校中学部1年 平山隆宏さん)「緊張したけど(終わって)すっきりした。すごく楽しかった」
(鹿児島聾学校中学部3年 冨田蒼月さん)「迫力がすごかったです。この経験は初めてなので、みんなと一緒に演奏とか歌ったりして楽しかった。(またやりたい?)やりたいです」
ほぼ満席のおよそ1400人から贈られた拍手は、こどもたちの音楽への興味をさらに高めるきっかけになったようです。