16日に投票が行われた沖縄県議会議員選挙で、玉城知事を支持する県政与党の勢力は過半数を確保できませんでした。玉城知事は今後、厳しい県政運営を迫られることになります。

任期満了に伴う沖縄県議会議員選挙は、48の定員に対して75人が立候補し、無投票となった石垣市選挙区を除く12の選挙区で、16日に投票が行われました。

開票の結果、玉城知事を支持しない県政野党の自民党と、中立的な立場を主張する日本維新の会公明党などの勢力は選挙前の24議席から4議席増やして28議席となり過半数を獲得しました。

自民党を中心とする勢力が議会の過半数を獲得するのは2008年以来、16年ぶりです。

一方、玉城知事を支持する共産党立憲民主党社民党地域政党沖縄社会大衆党など県政与党の勢力は選挙前の24議席から4議席減らして20議席となり、過半数を確保できませんでした。

これまでは玉城知事を支持する県政与党の勢力が事実上、多数を占めていましたが、勢力が逆転することで、玉城知事は厳しい県政運営を迫られることになります。

選挙結果を受けて、玉城知事は17日未明、記者団に対し「結果を真摯に受け止めて、いままでの進め方が本当に正しかったのかもっと努力するべき点があったのではないか、考えなければならない。アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設反対は揺るぎない思いだ」と述べました。

投票率は45.26%と、4年前を1.70ポイント下回り、過去最低となりました。