長野県東御市の花岡利夫市長の陣営が、当選報告会の会場で来場者におにぎりなどの食事を提供していた問題で、市民有志が公職選挙法違反の疑いで刑事告発しました。「政治責任を明らかにする必要がある」としています。
刑事告発したのは、東御市の団体職員・斉藤聖司さんと、元市議の平林千秋さんの2人です。 花岡利夫市長と選対本部長、後援会長の3人を、公職選挙法の「寄付の禁止」または「飲食物の提供禁止」に違反した疑いがあるとしています。
3月31日に無投票当選が決まった花岡市長の報告会の会場。 セレモニーの後、テーブルにはおにぎりやおでんなどが並べられ来場者が口に運んでいました。 陣営は、「スタッフの昼食の余り物で、捨てるのがもったいなかった」としていますが、有権者への寄付や飲食物の提供を禁止する公職選挙法に抵触する可能性が指摘されています。
告発状では、「恥ずべき愚行」と指摘し、「市政への不信感を招いていることを反省すべき」などとしています。 告発した・斉藤聖司さん: 「あれだけ多くの人々に対する飲食の提供。もう無茶苦茶だと言わなければならない」 告発した・平林千秋さん: 「法の規定によれば真っ黒です。そう認識に立って花岡さんの政治責任をしっかり明らかにする必要があるんじゃないか」
刑事告発について花岡市長は、「告発状を確認していないのでコメントできない」としています。
長野放送