◆硫黄島での式典について紹介
日本政府は1941年12月の真珠湾攻撃の直後、欧米からアジアを解放し「大東亜共栄圏の確立を図る」との考えに基づき、「大東亜戦争」と呼ぶことを閣議決定した。戦後、連合国軍総司令部(GHQ)は公文書などで「大東亜戦争」という表現を使うことを禁止。第2次大戦のうちアジア太平洋地域で日本が戦った戦争は「太平洋戦争」という呼称が定着している。
◆過去の歴史観への回帰なのか
戦後賠償問題などに詳しい内田雅敏弁護士は「『大東亜戦争』という言葉の背後には、近代以降に日本が戦ったすべての戦争が正しかったという歴史観がある」と指摘。靖国神社はそうした歴史観を掲げおり「幹部の参拝や『大東亜戦争』という言葉遣いから、自衛隊がそうした歴史観に回帰しかねないと危惧している」と話した。(中沢穣)
#32連隊 の隊員が、大東亜戦争最大の激戦地硫黄島において開催された日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式に旗衛隊として参加しました。
— 第32普通科連隊(公式) (@32nd_inf_Regt) April 5, 2024
慎んで祖国のために尊い命を捧げた
日米双方の英霊のご冥福をお祈りします。#32普通科連隊#大宮駐屯地#ALTをご覧ください https://t.co/Y9j9ePIOho pic.twitter.com/Sfm2uuohll
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