大正製薬が「日本初の内臓脂肪減少薬」とPRする「アライ」の販売が8日、全国で始まった。脂肪の一部が便として排出されるため、便漏れや油漏れが起きる可能性があり、同社がおむつ着用を呼び掛けるなど、発売前から話題になっていた。
同社によると、アライは、脂肪の吸収に関する酵素の働きを抑制し、「食事由来の脂肪の約25%を便として排出することが期待されている」という。腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上などの購入条件があり、薬剤師がいる薬局のみで購入できる「要指導医薬品」。便漏れや油漏れなどの副作用は服用から2週間以内に起きやすく、「慣れるまではおむつや生理用ナプキン、便漏れパッドなどの対策がおすすめ」としている。
東京都江戸川区の「ウエルシア薬局江戸川一之江店」ではこの日、「日本初」と大きく書かれた広告とともに、アライが陳列された。
ウエルシア薬局の土山雄平ヘルスケア商品部長によると、すでに販売実績があり、「購入条件に合致するか、副作用の心配についてなどの質問をもらっているので、丁寧に答えられるようにしている」と話した。【木許はるみ】