「健康被害の拡大防止が最優先」 坂本農水相、消費者支援方針示す 小林製薬「紅麹」問題(2024年3月29日『産経新聞』)

小林製薬の「紅麹」成分が入ったサプリメントによる健康被害問題を受け、坂本哲志農林水産相は29日の閣議後会見で、「何よりも健康被害の拡大防止が最優先」と強調し、厚生労働省消費者庁と連携して、消費者への正確な情報発信や食品企業が的確に対応できるよう支援する方針を示した。

また、一部報道で健康被害が海外にも及んでいる可能性が指摘されたことについては、「調査中」と述べるにとどめた。

農水省は28日、食品や流通の業界団体などに対し、大阪市から回収命令が出ている小林製薬の3製品の回収への協力や製品在庫の確認、購入者に使用中止を徹底させることなどを求める通知を出した。

政府は29日夕に紅麹関連製品への対応に関する関係閣僚会合を首相官邸で開く予定。林芳正官房長官自見英子消費者・食品安全担当相、坂本農水相武見敬三厚労相が出席する。