約1万6000人の全社員を対象とする。企業が経営目標として「午後5時退社」を掲げるのは異例だ。経営目標に盛り込むことで各職場での徹底を図る。
導入後は所属長らを通じて繰り返し午後5時退社を促すようにする。ただし、災害時など緊急を要する際は柔軟に対応する。
三井住友海上の就業時間は午前9時から午後5時だが、残業する社員も多い。2016年度から原則として午後7時前に退社するよう促してきたが、浸透が不十分と判断し、より高い目標を打ち出すことにした。
同社の社員は25~30歳代の女性層が最も多い。昨年から育休を取得した社員の同僚に、「育休職場応援手当」として最大10万円の一時金の支給も始めた。職場全体で育休が快く受け入れられるようにする狙いがある。