ジャーナリストの泉美咲月(いずみ さつき)氏が1日、自身の公式ブログを更新。昨年、日本テレビ系で放送されたドラマ「セクシー田中さん」の原作者で、1月に急死した漫画家・芦原妃名子さんに関し、同作の演出家・相沢友子氏のインスタグラムでコメントして批判を浴びたことについて言及した。
泉美氏はブログで、友人から連絡を受け、「私が炎上により亡くなったという話しを見て悩んだ末にコールしてくれたそうです」と告白。「いま私は、家族や身内、友人、そして、これまでお仕事をご一緒させていただいた方々からの温かい言葉と思いやりに生かされています」と記した。
「あの日の悲しく胸の潰れる訃報から1ヶ月が過ぎ、寒いながらも春を迎えています」と芦原さんの訃報にも触れ、「その前後、SNSに広がった私のコメントの波紋。そこから枝分かれしていく意見や憶測。WEBで入手できるわずかな経歴を切り刻んだ中傷、InstagramのDM他に届いたご忠告や罵詈雑言。そしてニュースや、そのコメントから受けた衝撃と痛みは、想像を絶するものでした」と被害を訴え、「おそらく99.9%存じ上げない方々からの言葉の矢は、生命を奪うのに十分な力を持ちます。これは経験した人にしか実感できない、死の臭いのする波だと言い切れます」と吐露した。
また「12月末、相沢友子先生のInstagramに投稿した私のコメントにより、不快な想いをさせてしまったことは大いに反省しております」と謝罪も。その上で「私への制裁だとしても、言ってはいけない言葉が多々届きます。日々の出来事や旅、仕事のことを細々と綴ってきたInstagramのフォロワーが増える度に、次なる悲劇を待ち望む人々のように思えます。投稿に『いいね』をされる度に『死ね』『死ね』と言われているかのように感じるのです。『ああ、炎上で命を落とした人は、こうして決断していくのだ』と肌身持って感じました」と苦しみをつづった。
さらに、炎上を招いた投稿について真意を説明。「一方的に肩を持ったつもりはありませんが、相沢先生のSNSで芦原先生を引き合いに出す意見を書けるはずがありません」などとしつつ、「私の発言が不適切となったことは、両先生やファンの方に申し訳ないと日々お詫びを繰り返しております」とした。
最後には再び「姿なき方々から寄せられる言葉という矢によって、当事者や身内は、袋小路に陥ります。立場や事情はそれぞれながら冷静でいられる人は、皆無ではないでしょうか。そういう意味で『死に至らしめる行為』なのだとわかっていただきたいと思うのです」と、向けられた誹謗中傷への苦言も。「芦原先生のご冥福はもとより、本件をきっかけに多くのクリエイターでありフリーランスの働きやすい未来のきっかけになることを心より願っております」と結んだ。