お金をかけなくても豊かな暮らしをしている人にクローズアップ。現在は夫と社会人の末息子、猫5匹と暮らす主婦でグラスサンドアーティストの岡本恵子さん(65歳)は、かつては食べ盛りな男の子4人の食事を支えてきました。子どもたちのために始めたお菓子やパンづくりは、今やプロ並みの腕前に! そんな岡本さんに、食事の工夫について詳しく伺いました。
お菓子やパンづくり、腕前は今やプロ並み!
夫は単身赴任のうえに、食べ盛りの男の子ばかり4人。子育て時代の食生活は、様々な創意工夫が必要でした。「誕生日のケーキは必ず手づくりで。元から好きでしたからおやつもよくつくりました」。 長年つくり続けてきたこともあり、手間のかかる本格的なパンもケーキもなんのその。天気の悪い日などは買い物に出るよりつくった方がラクだと話します。 「お菓子もパンも独学。ネットでおいしそうなものを見つけると、すぐつくりたくなるんです」
思いついたらいつでも!基本の材料は常にストック
家族の誕生ケーキを長年つくってきました。デコレーションのアイデアやレシピは、もっぱらネットで研究します。今もキッチンには常に、小麦粉やドライイーストなどがスタンバイしています。 食材は無駄にしません。卵白があまったら、1個分ずつラップで包んで輪ゴムで留め、冷凍に。フィナンシェやメレンゲなどで使います。右は同じく冷凍保存しているドライイースト。
お店で買ったみたいな仕上がり!ホールケーキも自家製
生クリームのデコレーションはもちろん、チョコレートで蝶やリボンをつくるなど、独学とは思えないプロ級の腕前! 「おかずパンや菓子パンをよくつくります。カレーパンは揚げずに焼くとあっさり食べやすいです」
庭で採れた野菜で常備菜をつくりおき
冬はゴールデンオレンジ、春にはイチゴ、夏にはミニトマトやキュウリ。日当たり抜群のお庭には、定年退職したご主人が丹精こめて育てている野菜や果物が実り、四季折々の味覚をもたらしてくれます。収穫した野菜やハーブは常備菜に生まれ変わります。
庭の青ジソは「韓国のり風」に。北海道の道の駅で見つけた赤いルバーブは「レンチンの塩ジャム」にするなど、ユニークな常備菜がいっぱい!
「夫婦して食べる量が減ってきているので、食材が無駄にならないよう、日持ちする常備菜が役に立つんです」 青ジソの韓国のり風は、洗って水気をふいた青ジソにたっぷりのゴマ油を塗って塩をふり、150℃に予熱したオーブンでじっくり15分焼きます。左のピンク色はルバーブの「レンチンの塩ジャム」。刻んだルバーブに塩をふっておき、電子レンジで加熱するだけで「まるで練り梅!」 手前のふたつも季節の味覚の「ご飯のお供」。
左は春先につくって冷凍しておいた「フキみそ」。夏のミニトマトははちみつやレモン、お酢、オリーブオイルでマリネしたもの。
ご主人が丹精している庭の野菜や果物
ご主人は長年勤務した会社を定年退職→継続雇用で数年。それも退職した今は午前中だけ、隣町のスーパーマーケットに品出しのアルバイトに通っています。「庭の手入れは主人の担当。毎朝様子を見て写真を撮ったり、楽しんでいるみたいです」 2023年の夏はしっかり太いキュウリも、ミニトマトもおいしくできました。ブルーベリーは毎日のヨーグルトやお菓子にも大活躍!
ヨーグルトメーカーはなんと「ゲーセンの戦利品」
ときにはヨーグルトもつくります。「これがねえ...じつはゲームセン ターで取った景品なんですよ(笑)」。買い物に出かけた先でおもしろいものを見つけるとつい、挑戦するのだとか。 『ゆとりある日々を過ごしている人の素敵なお金の使い方 2024年度版』(扶桑社ムック)では、今回紹介した以外にも、自分らしいお金の使い方で幸せに暮らしている人たちを紹介。そのほか、年金のもらい方、老後の安心な住まいなど、プロのアドバイスも満載です。
ESSEonline編集部