衆院 政倫審の幹事懇談会 野党側は関係議員の出席 求める方針(2024年2月16日『NHKニュース』)

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、16日午後、衆議院政治倫理審査会の幹事懇談会が開かれます。野党側は、安倍派と二階派の関係議員を審査会に出席させるよう求める方針で、還付金などが確認された議員全員を対象とする案も出ています。

今回の問題を受けて国会では、16日午後1時半から衆議院政治倫理審査会の幹事懇談会が開かれます。

これに先立って、与党側は、自民党田中和徳審査会長と与党側の幹事らが国会内で打ち合わせを行いました。

幹事懇談会で、野党側は安倍派と二階派の関係議員を審査会に出席させるよう求める方針で、還付金などが確認された議員全員を対象とする案も出ています。

これに対し自民党は、新年度予算案の年度内成立に向けて、野党側の協力を得ようと審査会の開催を検討していて、幹事懇談会での野党側の要求も踏まえ、党内の調整を進めることにしています。

野党内には、審査会の開催が確約されなければ、予算案の審議には応じるべきではないという意見もあり、与野党の攻防が激しくなる見通しです。

立民 泉代表「みずから弁明すべきと要求」

 

立憲民主党の泉代表は記者会見で「自民党には政治倫理審査会を開く環境をつくってもらわなければならず、安倍派5人衆をはじめ、派閥幹部が出席して、みずから弁明すべきだと要求したい。聴き取りの結果を見ると『危なそうなお金だから取っておいた』という議員も多数いるが、こうしたカネは所得となり脱税となる。きょうから確定申告の受け付けが始まり、国民が1円単位で納税をする中、厳しく問いただしたい」と述べました。

また、政治倫理審査会が開かれない場合には、新年度予算案の審議日程に影響が及ぶという認識を示しました。

公明 石井幹事長「しっかり調整を」

 

公明党の石井幹事長は記者会見で「自民党の中で政治倫理審査会を開催する方向で調整されていると承知しており、しっかり調整していただきたい。当該議員の『出席しよう』という前向きな意思がなければ成立しないので、自民党内の調整状況を見守っている段階だ。出席する議員にはなるべくしっかりと説明していただきたい」と述べました。

国民 榛葉幹事長「お手盛り調査と言われてもしかたない」

 

国民民主党の榛葉幹事長は記者会見で「自民党の聴き取り結果を見たが、還付金などの手法について、いつから誰がどのように始めたのかという最も大切なことが明らかになっていない。お手盛り調査と言われてもしかたなく、自分たちで聴き取りをする限界を感じた。大切な審議時間を政治とカネの問題に費やしていることは悲しく、政治倫理審査会をさっさと開いて説明してもらいたい」と述べました

 

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