「民主主義が民主主義であるためには、常に権力をチェックし過剰な権力行使を防ぐ機能が最も重要だ。今日の自民党政治にはその部分が欠けてしまっている」と語った。
田中氏は、「岸田政権には裏金問題の事実関係を徹底的に究明するという姿勢は明らかではない。岸田文雄首相は率先して岸田派の解散を宣言し、派閥解消に先陣を切ったのは確かだが、もし裏金問題をはじめ政治資金の実態を明かすことなく幕引きをしようということならば、国民の信頼を取り戻すことにはならない」と言う。
「派閥解消や政治資金規正法改正、特に連座制の導入など政治刷新本部がどのような具体的行動を起こすかは重要だが、それにつけても、裏金がなぜ必要とされたのかの実態が明かされねばならない」と強調する。
そのうえで、「政治資金の透明化は重要な課題だが、より本質的な問題を見失ってはならない。それは、過剰な権力の行使をチェックする機能が十分働いているかどうかだ」と指摘した。