これは「フジテレビだけ」の話なのか…中居正広の女性トラブル問題で、キー局現役アナウンサーが明かした”女子アナ上納文化”の「深すぎる闇」(2025年1月18日『現代ビジネス』)

フジテレビが会見
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「ウチの局もヤバイですよ。本当に中居問題を報道していいのか…。懸念している局員は大勢います」
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キー局に勤める30代の男性アナウンサーはそう話す。
中居正広(52)の女性トラブルを巡り、テレビ関係者の胸中は穏やかではないようだ。
去年12月に発売された「女性セブン」の報道、同月25日の「週刊文春」による続報で表沙汰になった、中居正広と女性とのトラブル。
今年に入って続報を打つ「週刊文春」がフジテレビの編成部長A氏に“献上させられた”という女子アナの証言を報じると、話題は同社の日常的な“女子アナ上納文化”へと発展している。
フジテレビは17日、1月度の定例社長会見を開催。同社の港浩一社長(72)が、社内の番組打ち上げなどで行われる女性局員を伴っての会食について、「自由参加だった」との見解を示した。また、週刊誌報道にある中居のトラブルに同社の男性社員が関与していたかどうかについては、「私はなかったと信じたいと思う」とした上で、調査委員会に委ねるとした。
テレビ局員の懸念
一連の問題は当初、一部週刊誌やスポーツ紙が扱うのみだったが、1月9日に中居本人がコメントを発表して以降、テレビ各局の報道・情報番組も取り上げ始めた。それにより、騒動は一層の広がりを見せている。
だが、中居問題を報じ始めたテレビ局内から聞こえてくるのは、「火の粉が降りかからないか」という心配の声だ。前出のキー局男性アナが重い口を開く。
「中居さんの女性トラブル問題はご存じの通り、当初はウチを始め各社報道していませんでした。ただ、これだけの騒動に発展し、トラブルの内容がテレビ局と関係していたわけで、テレビがダンマリのままでは世間が納得しない。中居さんのコメントをきっかけに各社が重い腰を上げ、報じるようになったのでしょう。でも、今はどこの局も『次はウチが刺されるのではないか…』と恐れていると思います」
「フジテレビの次はウチが刺される」。この懸念は、「週刊文春」が報じたテレビ局の“女子アナ上納文化”が深く関係している。
「はっきり言ってフジテレビだけじゃありません」
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女子アナが接待要員として求められている点について、前出の男性アナは「はっきり言ってフジテレビだけじゃありません」と声を潜めて語り始めた。
「正直、アナウンサーによる接待はどこの局でも日常的に行われていると思うんです。少なくともウチは普通にやっています。中居さんのような大物相手はもちろん、スポンサーの社長、そして中堅芸人やタレントにも、です。大抵は、プロデューサーから『今日、〇〇さんと飲むから来て』などと言われるといい、僕と同期の女性アナウンサーによると、月に数回はそうした会に参加しているそうです」
また、この男性アナは、あくまでも「参加した女子アナから聞いた話ですが」と前置きしたうえで、会について次のように明かす。
「芸人や中堅クラスのタレントが相手の時は、多くの人数が集まって居酒屋などで行われることが多い。ただし、二次会三次会と進むにつれ、ADなどのスタッフは解散し、最終的にはタレントとプロデューサー、そして女子アナだけになると聞きました。大物男性アイドルが参加した飲み会では、最初からホテルの部室が押さえられていて、参加者は女子アナ数人と幹部社員だけだったそうです。合コンに近いノリの会も少なくなく、朝まで続くケースも珍しくない、と」
こうした会に参加した結果なのか、同局では、「あの子は飲み会で〇〇さんに気に入られたから番組が決まった」といった噂話が出回ることもあるという。
「まあ、野心のある女子アナはいいのですが、問題はそうではない子たちですよね。プロデューサーから飲み会に誘われたら断りづらいし、断った後の自分の立場を考えて渋々参加してしまうといった声もよく聞きますから…もし、彼女たちの声が報じられたら、スキャンダルはさらに拡大するでしょう」
接待に駆り出されるのは、女子アナだけに限らない。男性アナも参加を求められるという。
つづく後編記事『「大御所芸人に殴られる」「中居さんとの飲み会には…」現役アナウンサーが語る、タレント接待の《リアル》』では、この男性アナウンサーが体験した恐怖のタレント接待と、中居正広と飲み会をした現役女性アナウンサーの声をお伝えする。
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