片山氏は元県西播磨県民局長の男性(7月に死亡)の告発について、「不正な目的があり、問題外だと認識していた。不正な目的があれば保護の対象にならない」との見解を示した。
片山氏の尋問は3回目で、この日は総括質疑が実施された。百条委は審議内容を精査し、年明けをめどに報告書にまとめて公表する方針。
一連の問題は元局長が3月、知事のパワハラを含む七つの疑惑を告発する文書を報道機関や県議に配布したことで発覚した。
公益通報の調査結果を待たずに処分に踏み切った県の対応に問題がなかったか、百条委で調査が進められている。
片山氏は県政混乱の責任を取るとして7月に辞職した。【郡悠介、砂押健太、芝村侑美】
告発者の私的情報「話したのではない」と片山元副知事 公用PCの中身は「手元にない」(2024年12月25日『産経新聞』)
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発した文書を巡り、内容の真偽や告発者を処分した県の対応を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)は25日午後、片山安孝元副知事の証人尋問を行った。片山氏が10月の百条委の証人尋問で、文書を作成した元県幹部の私的情報を話そうとしたとの委員からの指摘に、片山氏は「プライバシー(の話)を話したのではなく、公用パソコンの中にある文書が何かということを説明しようとした」と弁明した。
また、片山氏は男性の公用パソコンに残されていた私的なファイルの一覧が手元にあるかどうかについて、300ページ程度の資料を「全部シュレッダーした」とした上で、「一覧表はもっていない。私は写しをもらったようなことはなく、公用パソコンを回収して帰る車の中で人事課の職員と一緒に画面では見た」と答えた。
斎藤知事、告発文の取り扱い「問題なかった」 改めて正当性を主張(2024年12月25日『毎日新聞』)
斎藤氏は元県西播磨県民局長の男性(7月に死亡)が出した告発文の取り扱いについて、「誹謗(ひぼう)中傷性の高い文書だというのが私と県の認識だった。県当局そして県の弁護士とも相談しながらやっているので全体として問題はなかった」と述べ、改めて正当性を主張した。
斎藤氏の尋問は8月30日、9月6日に続いて3回目で11月の知事選後は初めて。この日は総括質疑が実施される予定で、百条委は審議内容を精査し、年明けをめどに報告書にまとめて公表する方針。
一連の問題は元局長が3月、知事のパワハラを含む七つの疑惑を告発する文書を報道機関や県議に配布したことで発覚した。
公益通報の調査結果を待たずに処分に踏み切った県の対応に問題がなかったか、百条委で調査が進められている。【大坪菜々美、古川幸奈】
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発した文書を巡り、内容の真偽や告発者を処分した県の対応を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)は25日、斎藤氏への最終尋問を実施。斎藤氏は、告発した元県幹部の男性=7月に死亡=の私的情報が漏洩(ろうえい)した可能性がある問題について「第三者委員会で調査して適切に対応したい」と述べた。
県議は、内部から漏洩した可能性がある情報が今も拡散されているとして、「刑事告発をするべきではないか」と質問。これに対し、斎藤氏は「文書の同一性を含めて弁護士などに客観的に調査をしてもらう必要がある。早急に第三者委の立ち上げに向けて準備をしている」と述べるにとどめた。
再度、県議は「県の名誉を著しく傷つけている。第三者委というレベルではなく、速やかな刑事告発が知事の責務ではないか」と尋問したが、斎藤氏は「第三者委の準備を早急にしている。そこでしっかり調査をしていただいて、適切に対応していきたいと考えています」と同じ見解を繰り返した。