“紀州のドン・ファン”元妻裁判 検察、無罪判決を不服とし控訴(2024年12月24日『日テレNEWS NNN』)

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紀州ドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性を殺害した罪などに問われていた元妻に対し、和歌山地裁が無罪を言い渡した裁判で、24日、検察は判決を不服として控訴しました。
須藤早貴被告(28)は2018年、和歌山県田辺市の自宅で、元夫の野崎幸助さん(当時77)に何らかの方法で致死量を超える覚醒剤を摂取させ、殺害した罪などに問われていました。
一審で須藤被告は、「私は社長(=野崎さん)を殺していませんし、覚醒剤を飲ませたこともありません」と無罪を主張。一方、検察側は、「覚醒剤を摂取させることができたのは被告以外にいない」とした上で、須藤被告のインターネットの検索履歴などから、「財産目当てで結婚後殺害した」と指摘し、無期懲役を求刑していました。
今月12日の判決で和歌山地裁は、須藤被告が犯行可能な立場にあったことを認定した一方で、「入手した覚醒剤が完全に本物だったとは言い切れない」、「野崎さんが誤って致死量の覚醒剤を摂取した可能性が否定できない」などとして、無罪を言い渡していました。
その後、対応を協議していた和歌山地検は24日、判決を不服として控訴しました。

紀州ドン・ファン」元妻に無罪、和歌山地検が控訴(2024年12月24日『読売新聞』)
 
 和歌山県田辺市の資産家で「紀州ドン・ファン」と呼ばれた会社経営者・野崎幸助さん(当時77歳)を殺害したとして殺人罪などに問われ、和歌山地裁裁判員裁判で無罪(求刑・無期懲役)の判決を受けた元妻の須藤早貴被告(28)について、和歌山地検は24日、判決を不服として大阪高裁に控訴した。
 須藤被告は2018年5月24日、野崎さん宅で、致死量の覚醒剤を野崎さんに飲ませて殺害したとして、21年5月に殺人罪覚醒剤取締法違反で起訴され、公判では無罪を主張した。
 12日の判決は、野崎さんが誤って覚醒剤を過剰摂取した可能性に言及し、「須藤被告が殺害したとするには合理的な疑いが残る」と結論付けた。