発生確率が0.4%に
東海地方の災害・防災を考える上で「南海トラフ巨大地震」は避けては通れません。「南海トラフ巨大地震はいつ来るのでしょうか?」と聞かれることがあります。それがわかれば、そのタイミングに向けて万全の準備ができるのですが、そうは行きません。
私は「いまの子どもの世代か、その子ども(孫)の世代が大人になるまでには必ず来ますよ。着実に備えを進めてください」と、答えています。
そんな「いつ起きてもおかしくない」状況は、いまも続いています。
南海トラフ巨大地震とは
約100~150年間隔
よく「南海トラフは、全部割れるか、半分ずつ2時間後か2年後に割れる」と言うのは、こんな史実からです。
部屋や家の耐震対策 最低1週間分の備蓄を
最低1週間分の備蓄を
研究者によって、「いつ起きるか」に関して考えが違います。「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表後、メディアにその議論が一気に出ています。発生時期の予測も「明日にでも」から「100年後」と、かなり幅があります。
「えっ!どれを信じればいいの」と戸惑うかもしれません。しかし一つだけ共通点があります。それは「いつか必ずくる」です。これだけは確かです。
私たちは、部屋や家の対策、食料・飲料の備蓄、避難についての家族や仲間、地域での情報共有など、対策を進めなければなりません。
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被災地取材やNPO研究員の立場などから学んだ防災の知識や知恵を、コラム形式でつづります。
■五十嵐 信裕
東京都出身。1990年メ~テレ入社、東日本大震災では被災地でANN現地デスクを経験。報道局防災担当部長や防災特番『池上彰と考える!巨大自然災害から命を守れ』プロデューサーなどを経て、現ニュースデスク。防災関係のNPOの特別研究員や愛知県防災減災カレッジのメディア講座講師も務め、防災・減災報道のあり方について取材と発信を続ける。日本災害情報学会・会員 防災士。
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