刑事告訴したのは兵庫県議会の奥谷謙一議員です。奥谷議員は兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などについて調査する百条委員会の委員長を務めていますが、県知事選に立候補していた政治団体の立花孝志党首からSNS上で「奥谷委員長は悪人でマスコミに圧力をかけ、告発文書を作成した元県民局長の死亡原因を隠ぺいした」などのうその内容を投稿され、名誉を毀損されたとしています。
また、立花党首が奥谷議員の自宅兼事務所で行った演説が脅迫にあたるとして、警察に被害届を提出したということです。
一方、立花党首も奥谷議員を提訴する意向を表明しています。
兵庫県議会百条委員会の委員長を務める奥谷謙一県議(39)は22日、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏にSNSで虚偽の内容を投稿され、名誉を傷つけられたとして、県警に名誉毀損(きそん)容疑で刑事告訴した。
告訴状では、立花氏が10月31日~11月19日、疑惑を告発した職員が死亡した原因について、奥谷氏がマスコミに圧力をかけて隠蔽(いんぺい)したなどとする虚偽の内容を、X(旧ツイッター)やユーチューブに投稿。これらの投稿後、奥谷氏の自宅や職場には、誹謗(ひぼう)中傷の電話やファクスが寄せられ、「社会的名誉が大きく損なわれた」としている。
また、知事選の選挙期間中、立花氏が奥谷氏の自宅兼事務所前の路上で街頭演説し、「出てこい奥谷」などと発言したことについても、県警に脅迫と威力業務妨害の両容疑で被害届を提出したという。
立花氏は22日、記者会見で奥谷氏について、「私がデマを吹聴していると言っているので来週中に東京地裁に提訴する」と述べた。