神戸市内で選挙活動をする前知事の斎藤元彦氏
17日投開票の兵庫県知事選で再選した前職・斎藤元彦氏(47)が一夜明けた18日、会見を開き、今回の選挙を振り返った。
立候補したのは、日本維新の会を離党した前参院議員の清水貴之氏(50)、元尼崎市長の稲村和美氏(52)、斎藤氏ら過去最多の7人。選挙戦の情勢では、稲村氏が優勢と伝えられていたが、大逆転での勝利となった。
選挙戦中に、SNSで斎藤氏のパワハラ、おねだり疑惑には捏造説、陰謀説が広がり、同選挙に立候補していたN国党党首の立花孝志氏が、斎藤氏が街頭立った後に後押しとなる演説を行ったことでも徐々に支持が拡大していった。
斎藤氏は「すっごいしんどかった時もありましたが、何とか17日間走り抜けることができました」と笑みを浮かべ「睡眠時間は4時間くらいが続いていた」と回顧。「街頭演説でも“やせすぎだ”って凄く言われました。体調はかなり気を付けながら17日間走り抜けたつもりではあります」と振り返った。
政党や組織の支援のない無所属での出馬に「手作りボートで競争しているみたいな感じだったのですが、何とか波に乗れて、勝たせていただくことができて、本当にうれしく思います」としみじみ。
10月27日投開票の衆院選では、各候補者が食事シーンを公開する投稿が散見されたが、斎藤氏は「私からすると、とてもそんな余裕ないなと思っていて」と吐露。「この17日間は、すべておにぎりで済ませていたって感じだった」と明かし、「3キロくらい痩せました。でも選挙なので、それくらい当然です」と笑顔を見せた。