スマホをいじる手(イメージ写真)
オンラインゲームのアカウント売買サイトに他人のパスワードを盗む自作のフィッシングサイトを設置し、金をだまし取ったとして、警視庁サイバー犯罪対策課が12日、電子計算機使用詐欺と私電磁的記録不正作出・同供用などの疑いで、東京都江戸川区の無職、伊藤将吾容疑者(20)=不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕=を再逮捕したことが、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、容疑を認め「この(金を盗み取る)手口がうまくいくと分かったら、自作したフィッシングサイトをインターネット上で販売するつもりだった」などと供述。同課は、販売することで自身の能力を誇示したい考えがあったとみている。
再逮捕容疑では、正規の売買サイトにオンラインゲームの架空アカウントを出品し、3月6日、購入を希望した静岡県の少年(16)を、自作のサイトに誘導。入手したIDやパスワードで売買サイトにログインし、1万1000円を自身の口座に送金したなどとされる。他に全国の5人が計約9万円の被害に遭ったとみられる。
他人のパスワードを盗むための自作のサイトを設置したとして、10月に逮捕されていた。(小倉貞俊)