過去には「自白はでっちあげ」発言も 捜査のカギは勝田容疑者供述と客観的事実の整合性(2024年11月7日『産経新聞』)
長期未解決事案だった18年前の小4女児に対する殺人未遂事件で、容疑者の男が逮捕された。膠着(こうちゃく)状態だった捜査を一気に進展させたのは、事件への関与を認めた男の供述だ。今後は客観的事実によってどこまで供述の信用性を担保できるか、裏付け捜査が鍵となる。
【ひと目でわかる】女児連続襲撃か 容疑者をめぐる事件の経過
「私は絶対に殺害していないのに、噓をでっち上げてここまで話を大きくしてしまい、大変後悔しています」
勝田容疑者は岡山事件で逮捕・勾留中にいったん自白したが、接見に訪れた弁護人には内容を否定。同じ日に再度自白したものの数日後には撤回し、公判では一貫して無罪を主張した。
他に直接証拠のない岡山事件では捜査段階の自白の信用性が争点に。主に女児の殺害態様(刺された部位や受傷の状況など)に関する勝田容疑者の供述と客観的事実との合致から「実際に体験した犯人だからこそ供述できた」と自白の信用性を認めた。
今後も両事件について関与を認めた供述を維持するか、仮に撤回したとして、それまでの供述にどこまで具体的事実との一致があるかが、今後の起訴の可否を占う焦点となりそうだ。
長期未解決事案だった18年前の小4女児に対する殺人未遂事件で、容疑者の男が逮捕された。膠着(こうちゃく)状態だった捜査を一気に進展させたのは、事件への関与を認めた男の供述だ。今後は客観的事実によってどこまで供述の信用性を担保できるか、裏付け捜査が鍵となる。
【ひと目でわかる】女児連続襲撃か 容疑者をめぐる事件の経過
「私は絶対に殺害していないのに、噓をでっち上げてここまで話を大きくしてしまい、大変後悔しています」
勝田容疑者は岡山事件で逮捕・勾留中にいったん自白したが、接見に訪れた弁護人には内容を否定。同じ日に再度自白したものの数日後には撤回し、公判では一貫して無罪を主張した。
他に直接証拠のない岡山事件では捜査段階の自白の信用性が争点に。主に女児の殺害態様(刺された部位や受傷の状況など)に関する勝田容疑者の供述と客観的事実との合致から「実際に体験した犯人だからこそ供述できた」と自白の信用性を認めた。
今後も両事件について関与を認めた供述を維持するか、仮に撤回したとして、それまでの供述にどこまで具体的事実との一致があるかが、今後の起訴の可否を占う焦点となりそうだ。