■ふたたび被爆者をつくらない
日本被団協・箕牧智之代表委員
■“日本被団協”68年の歩み
「人間が作ったものなら、我々が核兵器をなくすような力を発揮しないと。ネバーギブアップで頑張っていきますので」
その活動は、世界の首脳の気持ちを突き動かします。
2016年、原爆を投下した国の大統領が、初めて広島を訪れることになります。
「(オバマ大統領が)資料館を見るって、15分、見るだけね。そんなんでね、原爆のね、被害を判断されちゃ困る。これからが大事なんですよと」
坪井さんは、2021年、96歳で亡くなるまで、非核化を訴え続けました。
思いは、引き継がれます。
■戦い続けてきた父に受賞を報告
日本被団協・木戸季市事務局長
「核戦争の危機が高まっています。ウクライナとガザから伝えられる光景は、被爆者にとって“あの日”の再来です。核戦争が起これば、何もなくなった真っ黒の街、死体の山、死の世界が残るだけです。絶滅だけを目的にした狂気の兵器です。人間として認めることのできない絶対悪の兵器です。原爆投下によって、世界は一変しました。原爆が人間を滅ぼすか。原爆をなくし、人間が生き残るかの分かれ目です」
ただ、日本はいまだオブザーバーとしても参加していません。
日本被団協・箕牧智之代表委員
「(Q.来年3月は日本政府にどういうふうに立ち振る舞ってほしい)やっぱり最低でも、オブザーバー参加を」
坪井さんの息子・健太さんは、戦い続けてきた父に受賞を報告しました。
坪井さんの息子・健太さん