北信越ろうあ者大会と北信越手話通訳問題研究集会(北陸中日新聞後援)が5日、加賀市文化会館で2日間の日程で始まった。初日は北信越地区から市内を訪れた聴覚障害者に、当事者らが手話でガイドをするツアーがあった。
同美術館では、ともに当事者で小松市の九谷焼職人、野田敏則さん(65)と滝本博文さん(69)がガイド役に。2人は、3カ月ほど前から、同館のガイドから館内の見どころなどの説明を受け、4回ほどリハーサルを重ねてきた。
福井県から訪れた栗田健一さんは手話で「普段は耳が聞こえる人から説明を受けるが、今回は当事者が手話で説明してくれたので、深いところまで理解できた」とし、「コミュニケーションが取れるので、聞こえる人にも手話への理解が広まってくれるとうれしい」と訴えた。