不名誉な「一番つまならない朝ドラ」になった『ちむどんどん』のヒロイン・黒島結菜
9月27日、女優・伊藤沙莉が主人公・寅子役を演じたNHK連続テレビ小説『虎に翼』が最終回を迎えた。朝ドラでありながら、女性差別やジェンダー問題、原爆裁判といった重いテーマに真正面から向き合った脚本には、好みがわかれたようだ。
同じ朝ドラでも、描く時代やキャラクター、ストーリー展開により、視聴者側の受け入れ方は変わってくる。そこで、本誌は全国の男女500人にアンケート調査を実施。2013年から2024年までに放送されたなかで、「一番つまらなかった」朝ドラ作品を選んでもらったところ、以下のような結果となった。
【第4位】『ブギウギ』35票
戦後の大スター・笠置シヅ子をモデルにした今作。主人公・スズ子を演じた女優・趣里の演技が光ったが、人間ドラマの描き方には疑問を呈する声も。一時は「#ブギウギ反省会」のハッシュタグが活性化したこともあった。
「笠置シヅ子さんにあまり親近感が持てなかったし、キャストが魅力的でなかった」(60代女性・自営業)
「設定や人間関係がわかりづらかった」(30代女性・専業主婦)
「内容は素敵だが、演者がひどかった」(40代女性・無職)
【第3位】『虎に翼』50票
歴代朝ドラのなかでも、そうとう社会派なテーマを扱っていただけに、「朝から重たい気分になりたくない」派には不評だったようだ。
「空気が重すぎる」(30代女性・会社勤務)
「伊藤沙莉さんは好きだが、なんか役が合わないと感じた」(40代女性・無職)
「あまりにも真面目な内容すぎた」(30代男性・会社勤務)
【第1位】『ちむどんどん』79票
2010年以降の朝ドラでは最低視聴率を叩き出してしまった今作。ストーリー展開の強引さが毎週のように指摘され、SNS上では「#ちむどんどん反省会」のハッシュタグがたびたびトレンド入りした。ヒロイン・暢子を演じた黒島結菜も巻き添えに……。
「出演者はいいのに脚本が酷い。途中からみるのを辞めた」(70代女性・専業主婦)
「ど天然で自由奔放な暢子の恋愛に共感できず。幼馴染のプロポーズを断り、結婚式で友人代表としてスピーチさせる心境が理解できない。また、最終話までの人間模様に深みがなく、飽きてしまった」(60代男性・その他)
「黒島結菜の演技が下手。台詞の言い方が全部同じで一本調子」(20代女性・学生)
「支離滅裂な脚本で、ヒロインに感情移入できなかった。沖縄返還要素も少なく薄っぺらい」(20代男性・パート)
【第1位】『あまちゃん』79票
同時期に集計した「一番おもしろかった朝ドラ作品」では圧倒的1位を獲得していた今作が、ここでもまさかの1位。「じぇじぇじぇ」が流行語になるなど、あまりの反響で社会現象にまでなっただけに、とりあえず視聴した人々も多かったのかもしれない。
「はやりの女優のゴリ押しだと感じた」(20代男性・パート)
「ストーリーがありふれていたし、自分には合わなかった」(30代男性・パート)
「主演女優の演技が下手だった」(20代男性・パート)
「『すごくおもしろいから見てくれ』と当時の同級生らにすすめられ、ハードルがあがりすぎたのか、あまりおもしろいと感じなかった」(20代男性・会社勤務)
早くも不安視されている次期朝ドラ『おむすび』は、このランキングに入らないとよいけれど……。