おととし、北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1」が沈没し、乗客と乗員20人が死亡、6人が行方不明になった事故で、第1管区海上保安本部は18日、運航会社の社長を業務上過失致死の疑いで逮捕しました。

逮捕されたのは、観光船「KAZU 1」を運航していた「知床遊覧船」の桂田精一社長(61)です。

おととし4月23日、知床半島の沖合で「知床遊覧船」の観光船「KAZU 1」が沈没した事故では、乗客と乗員20人が死亡、6人が行方不明になっています。

去年9月には事故を調査していた国の運輸安全委員会が最終報告書をまとめ、船は甲板のハッチのふたが確実に閉まっていない状態で、海水が流入したとしたうえで運航会社には安全管理体制が存在していない状態だったなどと指摘したほか、第1管区海上保安本部は運航会社の社長から任意で事情を聴くなどして業務上過失致死の疑いで捜査を続けていました。

その結果、18日業務上過失致死の疑いで逮捕しました。

海上保安本部は桂田社長を取り調べ、詳しいいきさつを調べることにしています。