「本人の承諾を得た代理署名だった」と釈明する桜井崇議員=千葉市中央区で2024年9月17日午後0時半、柴田智弘撮影
問題となったのは、市議会での討論の原稿案を議員が市側から受けないよう求めた請願。請願者の署名を許可なく代筆したとされる桜井氏への辞職勧告決議案は自民、立憲民主・無所属など4会派が、請願文を起草した大平氏に対しては3会派が共同で提出した。
請願の自作自演を否定する大平真弘議員=千葉市中央区で2024年9月17日正午、柴田智弘撮影
議案説明で中島賢治議員(自民)は「両議員の行為は、地方自治の運営を揺るがしかねず、悪質極まりない」と厳しく非難した。
決議を受け、維新会派幹事長の守屋聡議員は「市民の請願の権利を冒瀆(ぼうとく)する結果となったことは痛恨の極み」と謝罪。同請願は無効となり、同会派は一般質問を中止した。同会派の3議員は議長から口頭での厳重注意を受けた。また、維新会派は同日付で「日本維新の会ちば」に名称を変更した。
可決後、桜井氏は報道陣の取材に「請願者の承諾を受けて代理署名したので偽造ではない。認識に齟齬(そご)があった。文書偽造の故意はない」と主張。大平氏は「桜井議員から請願者の許可を得ていると聞いた。請願書の修正や署名には関わっていない」と反論した。