斎藤知事
■パワハラなど疑惑めぐり 県の「全議員から辞職申し入れ」
辞職を申し入れる県議たち(12日)
ことし3月に元西播磨県民局長が一部の報道機関などに配布した、斎藤知事のパワハラなどの疑惑の告発文やその対処をめぐり、知事は12日までに兵庫県議会のすべての議員から「辞職の申し入れ」を受ける事態となっています。
また最大会派の自民党は、県議会初日となる19日に不信任決議案を提出する方針で、他の会派と調整する考えを示し、関係者によると選挙で斎藤知事を推薦した維新を含む、全ての会派が賛同の意向を示し可決される見通しとなっていました。
■選挙で推薦の維新も不信任決議案提出へ
さらに13日、維新も9月議会初日の19日に不信任決議案を他会派と共同で提出することを決めたことが、会派幹部への取材でわかりました。
不信任決議案は全会一致で可決される見通しで、斎藤知事は10日以内に失職または県議会の解散の選択を迫られることになります。
■「不信任」可決見えても知事は続投の意向 「続投したい気持ちが強いです」
斎藤知事(13日午前10時頃)
これに先立つ13日朝、報道陣の取材に応じた斎藤知事は、続投の意向を強くにじませていました。
【斎藤知事(13日午前10時頃)】(Q12日維新除く各会派から辞職の申し入れあったが、気持ちは変わっていない?)
「昨晩述べた気持から変わっていません」
【斎藤知事(13日午前10時頃)】(Q不信任決議が可決される見通しだが?)
「改めて今の状況になっているということ、県民のみなさま含め、すべてのみなさまに心からおわびを申し上げたいと思っています。
(不信任決議案)提出されて、そして可決されるということになれば、法律の趣旨に基づいて、私としてはどういう判断するかということを決めていくということです」
【斎藤知事(13日午前10時頃)】(Q議会を解散する選択肢を排除したわけではない?)
「さまざまな選択肢を検討しているということです」
■「実績」のアピールも
【斎藤知事(13日午前10時頃)】「今の状況になっているということは、私の力不足の面があると思います。そこは県民、そして県議会のみなさまにも、全てのみなさまに、改めてお詫びを申し上げたいと思っています。
その上で私の思いとしては、先日、(百条委員会などの)調査、それから9月議会や補正(予算)や来年度の予算に向けた、対応をしていくと言うことを述べさせていただきました。この思いは今も変わりはありません。
私が3年前に知事に就任して、多くの県民のみなさんから負託をいただきました。
私もまだまだ政治家としては歩み始めたところで、至らないところもたくさんあると思います。今回も不適切な行為、それから対応したということもありますけれども、私としてはやっぱりその中でも、県民のみなさんから託された県政を改革していく、刷新していくと言う思いを今でも強く持っています。
これまで就任してから、行財政改革、本当に懸命にさせていただきました。
OBのいわゆる「天下り」(外郭団体に再就職した職員)。65歳以上(の継続)をやめるということとか、県庁舎の整備も当初の予算計画では、1000億円かかるということで、これはとてもやはり厳しいということで、一旦ストップして新たに考えていくということをやってきました。