告示を3日後に控えた自民党総裁選挙。9日は高市経済安全保障担当大臣が記者会見し、立候補を表明しました。
ほかの立候補予定の議員も、記者会見やあいさつ回りを行うなど、支持拡大に向けた取り組みを続けています。
9日の動きを随時更新でお伝えします。
高市氏「日本をもう一度世界のてっぺんに」
加藤氏「思いを率直に伝えたい」
小林氏「若い人の農業参入を応援したい」
茂木氏「防衛力を高めていく方針貫く」
自民党の茂木幹事長は、台湾に最も近い日本最西端の沖縄県・与那国島を訪れ、与那国町の糸数健一町長と離島防衛などについて意見交換しました。
そして与那国空港の機能強化などを要望され、「できる限りの支援を行いたい」と応じました。
このあと茂木氏は記者団に対し「与那国島は台湾から111キロの場所にある防衛の最前線だ。いわゆる台湾有事は日本の有事にも発展する可能性が極めて高く、日本の安全が確実に守られ、台湾海峡の平和と安全が確保される措置をとっていきたい。総裁選挙の議論では防衛力を高めていく方針を貫きたい」と述べました。
一方、河野デジタル大臣が日本も原子力潜水艦の配備を議論すべきだという考えを示したことについて、「防衛装備の検討は必要だが、原子力潜水艦はそこまで優先順位が高いとは考えていない」と述べました。
河野氏 “自動運転の実用化を”
小泉氏 議員事務所にあいさつ回り
林氏 英語で会見「良い流れを継続する」
一方、林官房長官は午前の総理大臣官邸での記者会見で、マイナンバーカードと一体化した保険証=「マイナ保険証」の導入と健康保険証の廃止に関する政府の方針を問われ、「現行の健康保険証の新規発行をことし12月2日に廃止し、『マイナ保険証』を基本とする仕組みへ移行することとしており、円滑な移行に向けた取り組みを進めているところだ」と述べました。
また、7日、みずからが健康保険証の廃止時期の見直しも含めて検討する考えを示したことについては「この記者会見は、政府のスポークスマンとしての立場で臨んでいる。私の発言は『総理・総裁になった暁には見直しを含めて検討したい』という考えを述べたものであり、この場でこれ以上答えるのは差し控える」と述べるにとどめました。
上川氏「立候補に向けて最後の段階」
齋藤氏「精鋭たちと頑張っている」
経団連会長「関心高いのはエネルギー問題」
自民党総裁選挙に向けて各候補者が経済政策を示すなか、経団連の十倉会長は9日の会見で「多くの人が立候補するので、中長期的な視点や内政だけでなく、外政も含めて広範な議論を展開してほしい。野党の立憲民主党の代表選挙も始まるので、日本の将来をどうするのか、国民の中で議論が起こることを期待したい」と述べました。
そのうえで、立候補を表明している石破茂氏や小泉進次郎氏と午前に面会したと明らかにしたうえで「経団連として今一番、関心が高いのはエネルギー問題と申し上げた。資源を持たない島国なので、再生可能エネルギー、原子力発電所の活用が非常に大事だと伝えた」と述べました。
一方、立候補を表明した議員の中から、解雇規制の見直しを求める意見が出ていることについて「労働の流動化が進む中、人々が主体性を持って自由に職業を選べる改革をやるなかで議論されるべき問題で、解雇規制が一人歩きするのは好ましくない。労働者にとって重要なルールで、キャリア形成や能力開発、それにリスキリングや雇用マッチングなどすべてを総動員して労働市場改革を進める中で、議論されるべきだ」と指摘しました。