ドジャース 大谷翔平 今季44号の先頭打者ホームラン(2024年9月1日『NHKニュース』)

大リーグ、ドジャース大谷翔平選手が8月31日、地区優勝を争うダイヤモンドバックス戦で44号先頭打者ホームランを打つなどチームの4連勝に貢献しました。

ナショナルリーグ西部地区で首位のドジャースは、相手の本拠地アリゾナ州フェニックスで地区2位のダイヤモンドバックスとの4連戦の第2戦に臨みました。

大谷選手は1番・指名打者で先発出場し、プレーボール直後の1回、第1打席で甘く入った8球目のカーブを捉えてセンター後方へ運び、44号先頭打者ホームランを打ちました。

打球速度は175.2キロ、飛距離128メートルの当たりでホームランは2試合連続、8月は12本目となって昨シーズン、アメリカンリーグでホームラン王を獲得したときの44本に並びました。

また、今シーズンのナショナルリーグホームランランキングでは2位につけているブレーブスのオズーナ選手との差を7本に広げました。

大谷選手が先制点をあげたあと2番・ベッツ選手と3番・フリーマン選手もソロホームランで続き、ドジャースは3者連続ホームランで立ち上がりに3点をリードしました。

しかしそのウラ、ダイヤモンドバックスは昨シーズンの新人王で1番のキャロル選手がセンターオーバーのランニングホームランで1点を返すと、大リーグトップの得点力を誇る打線が奮起しこの回、4点を奪い返して逆転しました。

ドジャースは3対4の2回、ノーアウト満塁のチャンスを作ったあと大谷選手が第2打席に立ち、センターへ犠牲フライをあげて同点に追いついたあと後続のバッターのタイムリーヒットにもつながり5対4と逆転しました。

大谷選手は4回の第3打席はファーストゴロ、6回の第4打席はセカンドゴロでした。

6対6で迎えた8回はノーアウト一塁の場面で第5打席に入り、リリーフの左ピッチャーに対して低めのボールを見逃して三振し勝ち越し点にはつなげませんでした。

ドジャースは9回、9番・エドマン選手の2点タイムリーヒットで8対6と勝ち越し、大谷選手に第6打席が回りました。

大谷選手は2アウト二塁となった場面で甘く入った変化球を引っ張り鋭い当たりを見せましたがライトライナーに倒れました。

大谷選手は5打数1安打2打点、犠牲フライが1つで打率が2割9分3厘となりました。

今シーズンの通算打点は「98」まで伸ばしてオズーナ選手と並んでリーグトップとなりました。

試合はそのままドジャースが8対6で勝って連勝を「4」に伸ばし、ダイヤモンドバックスとのゲーム差は「6」に広がりました。

先頭打者からの3者連続ホームランは球団史上初

 

ドジャースは1回、1番の大谷選手が甘く入ったカーブを捉えてセンター後方に先頭打者ホームランを打つと、2番のベッツ選手、さらに3番のフリーマン選手も続き、プレーボールから3者連続ホームランとしました。

球団によりますと、ドジャースでの3者連続ホームランはおととし4月13日のツインズ戦で現在はカブスに所属しているベリンジャー選手とラックス選手、バーンズ選手が記録して以来2年ぶりだということです。

また、アメリカのデータ分析会社によりますと先頭打者からの3者連続ホームランは球団史上初めてだということです。

大谷選手、ベッツ選手、フリーマン選手の3人はいずれもシーズンMVP=最優秀選手の受賞経験があり、開幕当初から「MVPトリオ」として大リーグ屈指の上位打線と言われていました。

6月にベッツ選手が左手首の骨折で離脱して以降は、3人がそろわない期間が続いていましたが、今月中旬にベッツ選手が復帰したほか、フリーマン選手は右手中指の骨折を抱えながらも前日に4試合ぶりに先発出場していて、この試合で持ち味の長打力を改めて示しました。

キャッチャーを座らせて投球練習 去年9月の手術後初めて

 

大リーグ、ドジャース大谷翔平選手は31日、去年、9月に右ひじの手術を受けてから初めてブルペンでキャッチャーを座らせて投球練習を行いました。

10球を投げてストレートの最速は148キロをマークし、来シーズンのピッチャー復帰に向けて順調な回復ぶりを示しました。

大谷選手は去年9月に自身2回目となる右ひじのじん帯を修復する手術を受け、今シーズンは指名打者として試合に出場しながらピッチャーとしてのリハビリを続けています。

31日はアリゾナ州フェニックスでのダイヤモンドバックス戦の前に3日ぶりにブルペンでの投球練習を行いました。

ブルペンでの練習は今回が3回目で、これまでの2回はキャッチャーは立った状態でしたが、この日は初めてキャッチャーを座らせてセットポジションからストレートを10球投げました。

大谷選手は時折、タブレットの画面を確認しながらトレーナーと笑顔で会話する様子もあり、球団によりますと最速は148キロを計測したということです。

相手の本拠地にもかかわらずブルペンのまわりには両チームのファンが大勢集まって大谷選手の練習を見つめ、練習が終わるとファンからは大きな歓声が送られていました。

大谷選手は今後、シーズン中にバッターと対戦する実戦形式の投球練習も行う見通しで、来シーズンの開幕を目指すピッチャー復帰に向けて順調に歩みを進めています。