「米がどこにもない」
SNSにはコメが手に入りづらいという反応が数多く見られます。
実際に在庫がなくなって販売できない直売所も。
今後、どうなるのでしょうか?
直売所でコメ販売できず 福井
そのため、店では袋売りをやめ量り売りにして、対応してきましたが、今月10日ごろに去年産の白米の在庫がすべてなくなり、販売できない状況が続いているということです。
コメを買いに来た80代の男性
「都会ではコメがないとニュースで見ましたが、米どころの福井でも売っていないのは驚きです。仕方ないので新米が出回るまで待とうと思います」
直売所の上野誠さん
「白米の在庫がなくなるような事態は初めてでとても驚いています。新米を多めに入荷する予定なので、安心して買っていただきたいです」
「米がない」投稿相次ぐ
SNSではいま、コメが手に入りにくいといった投稿が相次いでいます。
Xでは
「職場最寄りのスーパーも見たけど、ほんとに米が無い。もち米しか売ってない。玄米までなくなった」
「本当に店にお米がないし、あっても高い」
などと米が手に入りにくい状況についての投稿が目立ちます。
なかには
「スーパー行ったら見事にミネラルウォーターとお米の棚が空になってた」
「米がどこにもない ずっと麺食べてる」
といった投稿も見受けられました。
グーグルでこの1か月、「米」といったことばの人気度の動向を調べると、「米不足」「米ない」などと検索されていて、その数は8月以降、増えています。
コメの在庫は過去最少に
コメの現状をデータでみていきます。
これに伴って、民間での在庫も減っていて、6月末の時点では、156万トンと前の年の同じ時期より41万トン、率にして20%減って、記録を取り始めた平成11年以降では、最も少なくなりました。
去年の猛暑などの影響で供給が見込みより少なかった一方、消費は順調で、その結果、在庫が今まででもっとも少なくなり、品薄になっています。
ただ、農林水産省は「主食用のコメの需給がひっ迫している状況ではない。消費者は安心してほしい」と説明しています。
コメ 品薄の背景は?
「新米を早く消費者に」滋賀 高島
ことしは猛暑による影響もほとんどなく、検査されたコメはすべて最も品質がよい「1等」の評価だったということです。
生産農家 大森重俊さん
「去年の猛暑の影響でいま、各地で米不足だと聞いているので、おいしい新米を早く消費者に届けたい」
農林水産省「品薄状態も解消に向かうとみられる」
農林水産省は、「例年、8月は、新米の本格的な出荷シーズンを前に、1年の中では、コメの在庫が最も少なくなる時期ではあるが、全国的に見れば、必要な量は確保できている。ことしのコメの生育状況は順調で、新米が流通するようになれば、一部の品薄状態も解消に向かうとみられるので、買いだめなどはせず、ふだんどおりにコメを買い求めて欲しい」と話しています。