パリ五輪競泳のパラグアイ代表で女子100メートルのバタフライに出場した20歳のルアナ・アロンソが選手村から追放されたことが話題になっている。英「デイリーメール」によるとインスタグラムにパリ内で遊びまくっている様子を投稿し続けたため、パラグアイ五輪委員会に「不適切な雰囲気をチームに作った」と判断された。破天荒な“お嬢さん”だが、この短期間に65万人もフォロワーが増えてこともあり、アロンソは、そんな追放処分に反省も動揺もないとか?!
メダルには届かなかったが、SNSでの注目度はナンバーワンだったのかもしれない。バラグアイチームを5日までに追放されたアロンソだ。 アロンソは7月27日行われたバタフライ100メートル予選に出場したが6位に終わり、インスタで、引退宣言とも受け取られる投稿をした後に、落ち込むどころか、思う存分パリの観光を堪能し、その様子をインスタに投稿し続けた。
英「デイリーメール」によると、選手村を勝手に飛び出して、パリ市内のホテルにチェックインし、高級ブランドショップやレストランを訪れ、それらの写真をインスタに投稿し続けた。またテニスのラファエル・ナダルとのツーショットの自撮り写真を撮影するなどし「他の選手たちとつるんでいる姿も目撃されており、現在も大会に出場しているチームメイトたちの集中力を乱している」とパラグアイチームの中で問題となり、追放処分となった。 パラグアイチームのミッション責任者であるラリッサ・シェーラー氏は「アロンソがパラグアイチーム内に不適切な雰囲気を生み出している」と断言。 代表チームの一員としてふるまうのではなく、インスタ映えを狙って観光客やファンのような行動をしていたのが処分の対象になった。
“遊びに来てんのとちゃうぞ!”ということだろう。 問題となったインスタの画像の一部はすでに削除されている。
さらに、パラグアイ五輪委員会の上層部を怒らせたのは、現在、米国サウスメソジスト大学の水泳部に在籍しているアロンソが、以前から「米国代表として五輪に出場したい」との意向を明らかにしていたことだという。 「デイリーメール」は「彼女はパリ五輪よりも、ずっと以前に、パラグアイよりも米国代表として出場したいと主張したと伝えられており、そのことがパラグアイの上層部を激怒させた」と伝えた。
また英「ザ・サン」など複数のメディアが報じたところによると、アロンソはサッカーのブラジル代表FWのネイマールからコンタクトがあったことを明かしたという。ザ・サンパラグアイのラジオ番組で「彼からダイレクトメッセージが送られてきた。それだけしか言えないわ」と発言したもの。アロンソ自身は、もともとネイマールのファンであることを公言しており、2022年には、インスタにネイマールから反応があったことを喜んでいる。ネイマールのアプローチの内容は不明だが、アロンソのなんとも思わせぶりの発言は、また波紋を広げた。
アロンソは、選手村追放というゴシップで、話題を集め、この五輪期間に一気にフォロワーを65万人も増やして現在のフォロワー数は96万人となっている。 五輪代表というより立派なインフルエンサーだ。
米「スポーツイラストレイテッド」は、「彼女への関心が急上昇しており、この記事を書いている時点で、2650万回再生されている。アロンゾはソーシャルメディアのスターになることを目指しているようだ。彼女の熱意、行動力、そして魅力があれば、素晴らしいスタートを切ることができるだろう」と伝えていた。
アロンソは、選手村を追放されるという代償を払ってが、影響力のあるインフルエンサーという大きな収穫を得て、パリを去ったようだ。彼女を代表に選んだパラグアイの水泳連盟や五輪委員会からすれば、たまったものじゃないだろうが、これも新しいオリンピアンのスタイルかもしれない。