体操女子・宮田笙子が喫煙&飲酒 出場辞退はJOC「史上初」のケース パリ五輪団体戦は“異例”対応(2024年7月19日)

スポニチアネックス

 日本体操協会は19日、都内で緊急会見を開き、体操女子でパリ五輪代表の宮田笙子(19=順大)が代表行動規範に違反したとして代表を辞退したと発表した。代表には16年リオデジャネイロ、21年東京代表の杉原愛子が補欠を務めているが、繰り上げは認められず。現在登録されている岸里奈、岡村真、中村遥香、牛奥小羽の4人で戦うと発表した。JOCによると、不祥事による選手の辞退は史上初めてのケースとなる。

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体操の団体総合は、5人がメンバーとして登録される。予選では1チーム各種目4人が演技し、各種目の上位3人による総得点で争う。

 宮田の離脱に伴い、補欠の杉原の繰り上げが濃厚とされていたが、協会の西村専務理事は「五輪のエントリーのシステムとしての期日が過ぎており、病気やけが以外の交代は認められない」と発表。JOCと協議をしているというが「今回は適さない」として「現時点では4人で戦わざるを得ない」と無念の表情を浮かべた。

 1964年以来60年ぶりの団体メダルを狙う女子にとって、新エースの離脱は痛手となった。

 飲酒を巡っては、今年5月、パリ五輪スケートボード予選シリーズに出場していた20歳未満の日本の4選手(男子2人、女子2人)の飲酒が発覚していたが、2人が「口頭での厳重注意」、1人が「口頭での注意」、1人を「不問」としていた。4選手はその後も予選シリーズに出場し、選手名は公表されていない。

 競技団体ごとに処分は異なるが、JOCによると、不祥事による選手離脱は、2018年平昌冬季五輪のスピードスケート男子代表・斎藤慧がドーピング検査で禁止物質に陽性反応を示し資格停止処分になった以来。宮田の出場辞退は史上初のケースとなった。

 協会によると、宮田は喫煙疑惑を受け事前合宿地のモナコから18日に帰国。都内で聞き取り調査に応じた。その結果、6月末から7月にかけて喫煙行為を行ったことが発覚。さらに同時期、トップアスリートの国際競技力を向上させることを目指した施設、味の素NTC(ナショナルトレーニングセンター)内のアスリートビレッジで飲酒行為をしたことも発覚した。