兵庫県の斎藤元彦知事が8月1日で就任から3年となるのを前に、神戸新聞社とJX通信社が今月20、21日に県内の有権者に電話などの調査で支持動向を探ったところ、斎藤県政を「支持する」と答えた人は「どちらかといえば」を含め15・2%にとどまった。亡くなった元西播磨県民局長が斎藤知事らを告発した文書問題を巡り、知事の説明に「納得できない」と答えた人は64・8%に上った。進退を問われている斎藤知事は続投する意志を示しているが、その姿勢が改めて問われる結果となった。
斎藤知事会見 AIで分析 「社交儀礼」「慣例」連発
調査はコンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法と、登録モニターを対象にしたインターネット調査を併用。1030人(電話705人、ネット325人)から有効回答を得た。
斎藤県政の支持、不支持を問うと、「強く支持する」が4・8%、「どちらかといえば支持する」が10・4%。これに対し、「どちらかといえば支持しない」が24・3%、「全く支持しない」が41・8%で、不支持が合わせて66・1%に上った。「分からない・答えない」は18・7%だった。
年代別にみると、高齢層で支持率が比較的高く、70代が22・4%、80代以上が28・6%。不支持率が高いのは40代(73・0%)と30代(71・7%)だった。
支持と不支持の理由をそれぞれ九つの選択肢から一つを選ぶ形で尋ねたところ、支持しない理由として突出して多かったのは「人柄・人格が信頼できない」で70%を占めた。一方、支持する理由では「若さ」(21・7%)、「行財政改革」(19・1%)、「人柄・人格」(18・5%)の順で多かった。