トランプ前米大統領
米国のトランプ前大統領はカマラ・ハリス副大統領に対して大統領選挙討論の場に出てくるよう圧迫した。トランプ氏は23日、「ハリス副大統領と『絶対的に』討論する意向がある」と話したとニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。トランプ氏は「彼女(ハリス)と討論したい。(バイデンと)同じような政策を持っているので特に違うところはない」としながら自信を表わした。トランプ氏の討論提案は「ミルウォーキー共和党全党大会」閉幕から3日後に電撃的に出てきたバイデン氏の候補職辞退決定により、コンベンション効果が薄められる状況を反転させたいという狙いとみられる。
共和党の中でもハリス氏を警戒する雰囲気が感知される。AP通信によると、共和党議会委員会のリチャード・ハドソン議長はこの日、非公開会議で「(大統領選挙競争は)『個人』に関することではなく『政策』に関することでなければならない」とし、ハリス氏に対する性別、人種差別発言など蔑視発言警戒令を出した。女性・黒人・アジアン有権者層の逆風の可能性を意識したとみられる。