アメリカ大統領選挙で民主党のバイデン大統領の後継候補として指名される見通しとなったハリス副大統領が、激戦州のひとつ中西部ウィスコンシン州で初めての選挙集会を開き、「これから民主党を結束させていくことを誓う」と述べて、選挙戦への決意を示しました。
アメリカのハリス副大統領は大統領選挙でバイデン大統領の後継として民主党の指名に必要な数の代議員の支持を確保したと伝えられ、候補者に指名される見通しです。
23日、中西部ウィスコンシン州でバイデン氏の撤退表明後、初めて選挙集会を開いたハリス氏は支持者の大きな声援に迎えられました。
ハリス氏は「副大統領としてバイデン氏に仕えたのは人生で最も誇らしいことだ。バイデン氏が国に尽くしてくれたことに心から感謝する」と述べ、功績をたたえました。
その上で「選挙戦でバイデン氏の支持を受けたことは名誉だ。これから民主党を結束させていくことを誓う。私たちは11月に勝利する準備ができている」と述べ、選挙戦への決意を示しました。
また「トランプ氏はこの国を後戻りさせることを望んでいるのだ」と批判し、特に女性や若者を念頭に、女性の人工妊娠中絶の権利を守ることや、銃規制の強化といった共和党と対立するテーマを取り上げ、支持を訴えました。
そして「戦えば勝てる」と結んで大きな歓声を受けていました。
ハリス氏は来月、中西部イリノイ州で開かれる民主党大会に向けて、党内の結束を図るとともに、こうした選挙集会で支持の拡大を図っていくものとみられます。
支持者「希望に満ち 前向きな演説」
地元ウィスコンシン州で政治活動を行っているという60代の女性は「希望に満ちて人々を高揚させるような、前向きな演説でした。ハリス氏は私たちみんなの候補者です」と話していました。
また、別の女性は「すばらしかったです。熱量も、客も、ただただ最高でした」と話していました。