萩生田氏、党役職は停止なのに都連会長は継続 岸田首相が答弁 野党「実質おとがめなし」と批判(2024年4月5日『東京新聞』)

 
 岸田文雄首相(自民党総裁)は5日午前の衆院内閣委員会で、派閥パーティー裏金事件を受けて安倍派の萩生田光一政調会長に下した「党役職停止」の処分は党本部の役職のみが対象で、萩生田氏が務める東京都連会長職には適用しないとの認識を示した。(井上峻輔)
萩生田光一前政調会長=4日、国会で

萩生田光一政調会長=4日、国会で

 首相は「党規約に定めている役職停止は党本部における役職だと承知している」と述べた。質問した立憲民主党の山岸一生氏は「実質おとがめなしということだ」と批判した。
 萩生田氏への処分は4日の党紀委員会で決定。茂木敏充幹事長は同日の記者会見で「基本的に党本部の役職が停止になるということで、それを踏まえてどう対応するかは各地方組織で判断する」と述べていた。